芸術に関する考察

2か月ちょっとで3作

9月の5連休から急にやる気になり始め、それから11月末までに、3つの小説を書いた。約50枚・80枚・90枚と。

専業主婦時代よりもすごいペースかもしれない。我ながらよく頑張った。

 

広義のミステリーを3作

3つとも「広義のミステリー」を書いてみた。そして3作とも、ミステリーっぽい賞に出してみた。

ミステリーらしきものはこれで5作書いたことになる。

 

1作目だけ、エンターテイメント作家の人の添削を受けて書いたのだけれど、自分としては「殺人物」は書きたくなかったのに、気づいたら「殺人事件」にさせられていた(汗)

2作目も途中までは添削を受けていたのだけれど、途中からどうも考え方が合わず、一人でやることにした。

基本的に人の指導を受けるというのはいいと思うけれど、オリジナルの表現が大切な「芸術」の分野では、同じ人の指導を長期間受けてもいいことはないと、経験上、思うのもあり。

 

ただ、今まではずっと「純文学」を目指してきて、「純文学」系の人の指導を中心に受けてきたので、「エンターテイメントしか添削しません」という今回の先生の指導は、色々刺激にもなったと思う。

もともと芸の世界は「守破離」といわれるけれど、基本を学び、身につけたあと、それを否定し、師から離れる、というのも大切だろう。

 

3作目からは、「短編」で、なおかつ「殺人が起こらない」ということを重視して書いた。

殺人があると、それだけで「ミステリー」らしくなるのだけれど、殺人事件など事件が起こらないと、いったい何があれば「ミステリー」なのか、難しい。でも、だからこそ、幅が広がっておもしろい。

 

今回、3作書いて3作とも投稿してみたのは、自分が書いているのは世の中で「ミステリー」として認められるものなのか知りたく思ったから、というのも理由。

 

「同じところをぐるぐる回っている」状態から抜ける

あと、ここ数年は、「書けばある程度のレベルのものは書けるけれど、全然うまくならず、同じところをぐるぐる回っている」という感覚があり、だからこそ、1年に1作くらいしか書いてこなかった。

 

ただ、少し前に、急に自分に足りないものが何か分かってきて、「あぁ、なるほど、こういうところに気をつければ、もっと上手いものが書ける」と気づいた。

それで、今は、書けば書くだけ絶対より良い作品が作れるという手ごたえがあるので、「大量生産」というか「大量行動」している。

 

何に気づいたのか、というのは、十年近い自分の試行錯誤の結果、見えてきたものなので、ここに簡単に書くことはできないけれど......。

 

ただ大きなきっかけになったのが、「小説はどんでん返しから作る」という言葉。

これは、しばらくブログを放置しておくと勝手に入れられてしまう「小説の書き方DVD」の宣伝ページに書かれていた言葉なのだけれど(笑)

でも、「あぁ、なるほどなぁ」と、なんか非常に腑に落ちた。

 

意外とこれを意識すると、初めの方から効果的な伏線を張れたりもする。

 

虫食い算に似ている

あと、ミステリーを書いていて思うのは、ミステリー小説を書くのって、虫食い算を作るのと似ているな、ということ。

 

虫食い算というのは、簡単な例では5+□-6=3 だったら □はなんでしょう? みたいな問題。

方程式っぽくもあるけれど、小学校3、4年生で習うもの。今は、紙を虫が食べていた、なんて経験をしている子供なんていないだろうけれど(私もそんな経験ないです!)。

 

上の例は非常に簡単だけれど、難しいものは、かなりすごい。

難しい問題になると、式を作るより、「どこをどう抜くか」に技術がいる。

ミステリーも似ているのかな、って。

 

たとえばAさんの視点で、10年前から時間軸に沿っていって書いたら、なにも不思議なことはないけれど、Bさんの視点で、2年前からの出来事を書くと、「どうして?」というなぞが生まれてくる、みたいな。

 

今の自分の約束事

......ということで、なにを書きたいか分からなくなってきたけれど、今は、

  • 広義のミステリーを書く
  • 殺人事件は起こさない
  • どんでん返しを大事にする
  • 「実は〇〇だった」という〇〇に、できるだけ「××の善意」という言葉が入るような、最後にちょっと感動できる小説にする

このあたりを自分の約束事にして、小説を書いています。

きっと来年当たり、今の頑張りが開花します! 乞うご期待!(笑)

※追記:このときの1作が「九州さが大衆文学賞 大賞」を獲っています。有言実行!

まだ今年はあと1ヶ月、まだまだ頑張ります!

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