森美術館が3年に一度開催しているという「六本木クロッシング2025展」を見に行ってきた。
この展示は、国籍を問わず日本で活動する、もしくは日本にルーツがあり海外で活動するアーティスト全21組の作品が一堂に会している。
なかなか見ごたえのある展覧会だった。
Contents
お気に入りは、ケリー・アカシとA.A.Murakami
自分の好みにマッチして、長時間じっと向き合ったのは、ケリー・アカシとA.A.Murakami。
両方の作家とも今回初めて知ったけれど、静かに、そっと向き合える作品たちで、とても良かった。
瞑想的な時間が過ごせる美術展が自分にとっては理想で、この2人の作品と向き合っている時間はまさに心落ち着く、瞑想的時間だった。
ケリー・アカシ
ケリー・アカシさんは、彫刻家。
「写真を学んだ経験から、一瞬を切り取り時間を凝縮する写真的表現が彫刻に反映されており、この時間への眼差しは植物学や古生物学への関心へと繋がっています」という説明を読むと、なるほど、と感じた。



A.A.Murakami
A.A.Murakamiさんの作品は、一部屋使ったインスタレーション作品。
高さ3メートルくらいの木を模したオブジェから、シャボン玉が不定期に落ちてきて、床で弾んだり、滑ったりして、割れたり、枠の外に飛び出たりするというもの。
跳ねるシャボン玉は、生命の瑞々しさそのもののようで、でもそれはあまりにも早く割れて、消えてしまって……
ただそれは哀しみではなく、この世界の美しいことわりのように思えた。
苦手な作品がくれる感触も、自分の糧
21組もの作品があるので、そんなふうに、「好きだな」と思える作品もあれば、「へぇ」としか感じないものもあるし、「うわぁ……」と目をそむけたくなるものもある。
そのセンサーは、人それぞれ、違ったところに違ったように反応しているはず。
森美術館の展示は、すごい当たりのときもあるけれど、一人の人の展示の場合、最初から最後まで「うわぁ……やばいのに来てしまった。しんどい。帰りたい」と思うものもある(リサーチ不足とも言う💦)。
でも今回、かなり苦手なタイプの作品が一部屋目に10作品くらい並んでいたのだけれど、今日はちょっと距離を置いて自分の感覚を眺められた。
そして、こういう「しんどいな」と感じる作品ほど、自分に強烈な刺激を与えてくれていて、そういうところで感じた感覚の積み重ねが、自分の作品作りの糧にもなっているのだなと思えた。
苦手すぎて、写真は撮っていないけれど……後から思い出すのは、意外と自分にざらりとした感覚を与えた作品だったりする。
全部が全部苦手な作品の展示はしんどいけれど、好きなものも、苦手なものも、好きでも嫌いでもないけれど思わず足を止めてしまうようなものもある、今回のような展示は良いなと思った。

