ブルース・ウェバーの写真展に行ってきました。
写真展と映画と今、同時公開しているみたいです。
「トゥルー」というのはブルースの愛犬。愛する犬や愛する人に対する想いのいっぱいつまった写真展でした。
ブルース・ウェバーという人のことを私はよく知らなかったのですが(昨日の新聞でたまたま見て、とても興味を持ち、さっそく行ってしまった)、写真を見ると、なんとなくどこかで見たことがあるという気がする。
カルバン・クラインのアンダー・ウェアの写真で一躍メジャーになった人みたいですね。
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温かい気持ちになる
と、ここまでは前書きで、ここから感想を書きますが、とっても良かったです。
写真だけ見てここまで温かい気持ちになれたのは、初めてか、久しぶりか、どちらか。
今回の写真展では犬関係の写真が4分の1、その他は8割方、男性の写真でした。カルバン・クラインのアンダー・ウェアの写真というのも、裸に近い男性モデルのものがほとんどだったのだろう(詳しくは知らなくてすみません)。
男の人の体格のたくましさを効果的に撮ったものもあれば、もっとただ単純に無邪気でかわいらしい姿を撮ったものまであって、前者は美しく、後者はほほえましく、良かった。
会場を入ってすぐのところに、今は超メジャーになっている、ブラッド・ピットやレオナルド・デカプリオなどの若い頃の写真もある。
それが言われて初めて、「あぁ、ハリウッド・スターだったのだ」と気づくような、良い意味で等身大の写真で好感が持てた。
デカプリオなんて特に、バカで無邪気な少年という感じ。なんかとても愛のある写真だなぁと感じられてしまった。
飾らない関係性と愛
そんな感じに、人に対しても犬に対しても、飾らない関係性と愛が満ち溢れている。
本当の表現者というのは愛を伝えられる人なんだなぁなんて、こういう写真展を見たり、良い本を読むと思う。
特にこの写真展の会場の奥には、小さめの写真がたくさん並べられ、それに自ら落書きしたり、シールを貼ったりした「作品」がある。一枚一枚とても良い写真なのに、気取らずにそれに落書きできるユーモアはすごい。
プロだから当たり前なんだとは思うけれど、写真は本当に上手い。プリントの仕上げ方とかも。
なんて言うのだろう、とても優しい仕上がりになっている。
それはフィルムのためなのか、印画紙のためなのか、それとももっと違う要素によってなのか。黒と白がはっきり出ているのだけれど、コントラストがとても柔らかい。
こういうすごい技術と、その技術におごらず、技術ではない内面のなにかを伝えようとしているブルース・ウェバーの姿勢に頭が下がる思いだった。
でもきっと、本人はただ楽しんで写真を撮っているのだろうな。そんなことも伝わってきて、ますます温かい気持ちになった。
会場は狭く、写真の数もそこまで多くない。
20分あれば見終わってしまうくらいの内容で1000円は相場より高い気がする。でも心から、いいものを見られたなぁ~という気持ちになった。
お近くの人は是非足を運んでみてください(表参道から徒歩1分)。10月30日まで。
↓ 映画