美術

小林正人トークイベント

先週の金曜日、私の好きな画家・小林正人さんがトークイベントをするというこで、竹橋の美術館に行ってきました。

 

小林正人さん

小林さんは、四角く形を整えられたキャンバス自体も人の作ったもの、と感じ、それに自分の絵を描くことに違和感を覚え、キャンバスに絵を描きながら、同時進行でそれを木に打ちつけて作品を作る、という「現代美術」の画家。

毎日星空を見上げて目を洗う、という名言もあるような、ピュアな芸術家で、以前からとても気になっていた。

 

THE 芸術家

以前から写真は見ていたけれど、思った以上に「芸術家」だった。

ここまでTHE芸術家、という人に最近あまり会えなかったので、おどろいた。

 

1時間ほどの講演だったのだけれど、言っていることが抽象的で、しかもとっても感覚的で、分からない......(^^;)

小林さん自身も「分かりましたかね?」って何度も聞きながらだったけれど、8割くらいの人は分かっていなかったし、半分くらいの人は、「難しすぎるわね~」と聞こえるように言っていた......。

 

質問タイム

しかも、質問タイムは、大荒れ。

「この絵で一番明るいところはどこだと思われますか?」

という質問に、

「絵というのは、どこからどこまでを指して絵、なんですか?」

と質問を返し、それから、

「明るいって言われても、分からないな。ここにあるのは光だけで、明るいという概念はないから。......そもそも質問の意味が分からない」

というようなやりとりを、3,4人とされていました。

いや......これぞ私の思う「芸術家」!

 

「芸術家」は遠くから応援する(笑)

でも、「芸術家」だと思って、結構ファンだった嶽本野ばらさん(作家)は覚醒剤使っていて、捕まっちゃうし......。最近、芸術家とか表現者とかって何だろう、と思う。

 

自分がそういう意味での「芸術家」にはなれないことも痛感したしな。

ただ、身近にいたら分からないけれど、遠くから見ている分には、私はそういう「芸術家」の存在が好き。

 

講演後、一言話しかけに行きたいと思いながらも、何を言ってもかみつかれそうで怖くて行けませんでしたが......でも、これからも私は小林さんの絵のファンであり続けます。

※写真は東京藝術大学のサイトから拝借しました。今、教授されているのですね!

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