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人間の本質は9つのタイプに分けられる
TA(交流分析)のいう「エゴグラム」と混同されがちなのだけれど、心理学の世界には、エゴグラムとは別に「エニアグラム」というものがある。
以前から、人を「9つのタイプに分ける」という考え方は知っていたけれど、最近、エニアグラムを専門にされている人に出会うことがあり、再び興味を持って、本を購入。
診断もあるし、それぞれのタイプの長所や短所について、細かく書かれているので、自分が多分、このタイプだろうというのを見つける参考になる。
9つのタイプとは
1.完全でありたい人
2.人の助けになりたい人
3.成功を追い求める人
4.特別な存在であろうとする人
5.知識を得て観察する人
6.安全を求め慎重に行動する人
7.楽しさを求め計画する人
8.強さを求め自己を主張する人
9.調和と平和を願う人
らしい。
期待される役割や環境に応じて、外面は変わっても、根本的な部分として、「エニアグラムは一生変わらないもの」だというのが、この理論の特徴。
どうも、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンという神経物質の「高」「中」「低」を組み合わせからきているタイプ分けらしい。そして、それぞれの物質が出やすいか出にくいかは、生まれ持ってほぼ決まっている、と。
エニアグラムはOS・エゴグラムはソフト
エゴグラムは、その時その時、環境によって左右されるし、「これを伸ばしたい」と思うと変えていかれるので、ある意味、研修などで使うと結果が出しやすいと思うけれど、エニアグラムの専門家によると、「ベースにあるのはエニアグラムのいう人の基本的な性質(OSみたいなもの)で、TAはその上に載っているソフトというイメージ。ソフトの方が変えやすいけれど、やはりベースを見て、相手に接した方が、相手には届きやすい」ということ。エニアグラムの理解もあると、人と接するときにはいいらしい。
ただ本にも書いてあったけれど、「この人はこのタイプ」「自分はこのタイプ」とすぐに分かる人もいれば、判断が難しい人もいるということなので、本を読んでも、「まさに!」と思う人と、「結局自分は何だったんだ?」で終わってしまう人がいる可能性はある。
(でも、案外人のことの方が分かったりはするかも。それだけでも、その人への接し方が学べる)
もし自分のタイプに自信が持てない場合は、多くの人の集まるセミナーなどに行って、自分と同じタイプだと思われる人と話をすると、確信が持てるケースも多いらしい。
まだこの頃は自分が分かってないな💦
私は自己診断をすると「1」や「3」になるのだけれど、エニアグラムのプロの見立ては「9」だった(その方は、「名刺交換したくらいでも、大体タイプは分かります。顔立ちや服装、仕草、声の出し方、オーラみたいなもので感じ取れますね」と言われていた)。
自分では自分のことを、「目標を定めて、そこに向けてコツコツ努力する人間」だと思っていたので、「あくせくせずに、のほほんと平和に暮らすのが一番だよ」みたいな「9」だというのは意外だったけれど......。
でもまぁ、考えてみれば子供のころは、何をするのも一番遅くて、「マイペースです」と常に評されていたな......私(汗)
■無料診断は下記のサイトでもできるみたい。各タイプの説明も詳しく、親切
https://hoyme.jp/eniatest
★2022年追記★
今診断したら「タイプ4芸術家」「タイプ5研究者」がダントツで高く、他は分かりやすく低い。そして、この結果に自分でむっちゃ納得する。
結局自己診断する時点で、自分で自分が分かっていないと正しい結果は出ないね。
この頃から比べると、随分自分がクリアになったなぁとしみじみ思う。
9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係 (PHP文庫) 鈴木 秀子
PHP研究所 2004-01-06 |