映像の美しさとイブの雰囲気を味わうというのが目的ならこの映画はおすすめ。
ただストーリーや大きな流れでは、なんじゃこれ、と感じさせるところも……。
細部と映像はいいのに……
色々な人の話がからみあって一つの世界を作り上げているというのはいいのだけれど、変に関係のない人たちを最後のほうで出会わせたり、ご都合主義なところがたくさんあるし、主要な人物の心の動きや行動に納得いかないところが多かった。
あ~もったいない! という感じ。
せっかく細部と映像がいいのに、ストーリーだけ取り出したら、三流のお笑いだよ。三谷幸喜風のドラマや芝居がおおごけしたというような印象。
結局、愛とは積み重ねた時間だということなのだろうか。うなづけるところもあるけれど、それだけでまとめられないような内容だった気も。
私の隣は20代半ばくらいのカップルだったけれど、男のほうはあくびをしたり、退屈そうだった。そして終わったあと、「これなら遊んでいたほうが良かったね」と言っていた。
カップルで見ることを薦めているような映画だけれど、実際は男には退屈なのかもしれない。
ただ私は、納得できない気持ちを残しながらも、最後はなんとなくあたたかい気分になれたし、とにかくきれいな映像を見れて満足でした。
久しぶりにお台場の映画館で見たのだけれど、帰り道、ゆりかもめから夜景がきれいだったしね。
映画とは関係ないけど……(笑)
大停電の夜に スペシャル・エディション (初回限定生産) [DVD]
角川エンタテインメント 2006-05-12 |