1月くらい前から見たいと思っていた「ブロークバックマウンテン」をようやく見に行けました。
ただ、期待が大きかったからか、「う~ん」というのが感想。
悪くはないけれど、特に際だって良くもなく、う~ん、です。
確かに山のそびえ立つ背景や、山並みに沿ってものすごい数の羊が移動するシーンなどは美しいのだけれど、やぱり、ストーリーや人物の感情に寄り添えないと、その美しさもいまいち心に迫ってこない。
特に、明らかに画面を美しく切り取るためにこういう設定にしただろう、というような作為もところどころで感じられ、それは興ざめだった。
ストーリーより描写の美しさだ!とか言っている私だけれど、こういうところは許せないなぁ。
ただ内容に入り込めなかったのは、好みの問題かもしれない。
別に私は同性愛を否定する気とかはないけれど、そういう人の感情は想像しようとしても想像できないので、やはり登場人物との間に心の距離ができてしまったのかも。
あと一番の問題は、ストーリーの進行が早すぎて、感情をつかみきれなかったこと、だと個人的には思った。
いいところもあるのに勿体ない......というのが私の感想です。
アカデミー賞の作品賞を逃したとき、メディアは、監督がアジアの人だったからではとか、ゲイを扱ったものだったからでは、とか言っていたけれど、純粋に「クラッシュ」の方が優れた作品だったからだと思った。
もちろん、個人的な意見ですが。
ブロークバック・マウンテン [DVD]
ジェネオン エンタテインメント 2009-07-08 |