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映画「ファインディング・ニモ」

8日に見てきた。本当はもっと早く見に行きたかったのだけれど、「まだしばらくやっているだろう」と思っているうちに、気づいたら相当出遅れた……。

近くの映画館から大きなポスターが外され、「これはまずい!」と駆け込んでみた(笑)

 

この映画が日本に来る前から絶対観るぞと思っていたのになぁ。カクレクマノミのファンなので。

これだけは、にわかファンではないのだ。でも、カクレクマノミを飼いたいとずっと思っていたのだけれど、この映画を観たら、やはり飼えないかもしれない……。

 

常に見る人を飽きさせない仕掛け

映画の出来は、やはり話題になるだけあって、上手いなぁと思った。

映像もきれいだし、根幹になるストーリーもあり、キャラクターもしっかりと立ち、常に見る人を飽きさせない仕掛けがある。

私が見に行ったときは、映画館のなか、子供だらけだったけれど、映画の最中騒ぎ出す子などまったくいなくて、さすがだなぁ、と感心する。

海外の作品だと笑いのツボがずれていることもあるのだけれど、これは抵抗なく、きちんと笑うべきところで笑えた感じ。

 

以前、役者を目指し、脚本を書いてみたいと思っていたときには、「笑い」について色々考えたりしたけれど、演劇や映画など、ある一定の時間、人を拘束する見せ物にとって、「笑い」は重要なアイテムだなと改めて思う。

小説などは、読む人が都合のいいところで休憩を取ったりできるから、必ずしも「笑い」は必要ではないのだけれどね(もちろん、笑いなど欠片もなくてもいい映画というのはあるとは思うのだけれど……それでも、見る人を一時休ませる工夫はされているはず)。

 

分かりやすい成長ストーリー

映画の根幹のストーリーはありがちといえばありがちなんだけれど、こういうわかりやすい「成長」の物語って結構好き。

「以前できなかった自分」というのをじっと見つめ、「今度こそは」と思い努力する姿は感動する。

まったく違う世界なのだけれど、ストーリーとしては、「ホワイトアウト」と重なる。

あれも、以前、自分の弱さから親友を雪山で助けられなかった男が、その親友の元婚約者である女性を救うために、文字通り命をかけて雪の中をかけずり回り、成功するという、「成長」の話だった。

 

よく、「すべての物語は語り尽くされている」と言われるけれど、その通りだなと思うことがある。

ただそれでも、新しい作品は生まれ続ける。既製品の焼き直しではなくて、「新しい」作品が。

その「新しい」作品を作る力は何なのだろう。

 

これだけたくさんの作品が既に存在している、それでも自分が作品を作るのはどうしてなのか。

そこで一度立ち止まり、考えた人にしか、「新しい」作品は作り出せないだろうと思う。

 

 

ともかく。

マーリンが素敵でした。でも私は、ギルに惚れました(笑) 本物のツノダシはこんなに格好良くない気がするけど……(笑)

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