ここ数年、Amazon Primeでアニメを良くみている。
で思ったのは、良質な作品とエネルギーをくれる作品は同じじゃないなということ。
小説もそうだけどね。
「これはすごいなぁ」と思う作品ほど、元気な時じゃないと見れないものだったりすることも。
この数年で私が一番衝撃を受けて、「これはすごい!!!」と思ったのは『進撃の巨人』だけれど、見るのは結構エネルギーがいる。
決してエネルギーをくれる作品ではない(笑)
でも本当、びっくりするくらい世界がひっくり返っていく、本当、衝撃作なので、元気で、時間が結構あったら、見て欲しい。
でも今日書きたいのは、それとは逆方向の内容。
時間はあるけれど、元気がないときにお薦めのアニメ3選。
癒しや笑いや、ほっこりタイムをくれるアニメを集めてみました!
Contents
元気がないときにお薦めのアニメ3選
まずは、かなりはまって、3回リピートし、さらに漫画も全巻そろえたこれ!
『とんでもスキルで異世界放浪メシ』
タイトル通り異世界もの。
バトルシーンもあるけれど、基本一人と二匹で美味しいもの食べて「しあわせだなぁ」っていうほのぼの作品。
アニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ』
主人公は急に異世界に召集された二十代後半くらいの男性。
一緒に召喚された人たちは強そうな魔法などの「固有スキル」を持っていて、勇者となって戦いに出掛けて行くのだけれど、主人公の固有スキルだけは戦いに役立ちそうもない。
その名も「ネットスーパー」
異世界なのにイオンネットスーパーと画面越しに繋がり、お金を払うとイオンの品物が異世界に届いてしまう。
そのスキルを使い、主人公はエバラ焼肉のたれなどを注文するのだけど、それでモンスターの肉を調理すると、周りの人たちが「今まで食べたこともないくらい美味しい」と感動する。
で、伝説の魔獣と言われているフェンリルが、「お前の従魔になってやってもいいぞ」とお供になり、(主人公は大した魔法も使えないし、全然強くないのに)急に無敵化して、平和で美味しい旅をしはじめる、という感じの話。
とにかく平和で、癒される。
昔の物語って、弱くて何もできない主人公が少しずつ強くなっていく、みたいなのが王道だったけれど、最近は主人公が最初から無敵級の強さで何も困らないみたいな設定も多くて、面白い。
以前はそんな物語書こうものなら、「最初から強かったら、話が展開しない」とか批評されただろうけど、時代も変わったんだなと思う。
(『葬送のフリーレン』なども過去の“王道”ストーリーを根幹から揺るがす、ものすごい構造だなと思った)
この異世界飯も、最初に召喚されたとき、「あなたのスキルは使えない」的に口止め料だけもらって体よく主人公は追い出されるのだけれど、「強い魔法も使えないし、勇者の素質もないし、僕はダメだ」みたいな悲壮感まるでなく、「やった、自由だ。せっかくだから、異世界を楽しもう」みたいな、軽やかな切り替えも、今どきだなぁ、と昭和世代は思う。
でもこの軽やかさが風の時代って奴なんだろうな。
このアニメを見てから、子供がエバラ生姜焼きのたれを使って「異世界飯」と言いながら、ご飯づくりを手伝ってくれるようになって、遊部家の台所もほのぼのです。
アニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ』
コミック『とんでもスキルで異世界放浪メシ 1 』
『姫様“拷問”の時間です』
「拷問」というタイトルから想像できない、ほのぼのアニメ。
笑い要素も随所にあって、笑いながら、癒される。
アニメ『姫様“拷問”の時間です』
あらすじは、魔王の国につかまった“姫様”が魔王の手下の拷問官によって、毎日拷問され、“姫様”の国の秘密をしゃべらされる、というものなのだけれど、そのあらすじから想像できない緩さ。
拷問の内容は、美味しそうなものが出てきて「これを食べたければ……」みたいなほんわかしたものだし、姫様は必ず秘密をしゃべるし、しゃべった秘密はなんだかんだまったく生かされないし……で、面白い。
たとえば姫様が宝のありかをしゃべってしまっても、拷問官から報告を受けた魔王(見た目はいかにも魔王という感じなのだけれど、中身はものすごい紳士)は一言、「そんな大事なものなら、奪ってしまっては可哀そうだ」。
そんな感じの短編が繰り返されるだけなのだけれど、姫様と拷問官のあいだに段々友情が芽生えてきたり、「土日は拷問は休みですよ」といやにホワイト企業だったり、ほっこりする。
アニメはまだ一クールしかないけれど、続きも是非見たい。
コミック『姫様“拷問”の時間です』
『ラーメン赤猫』
猫が経営し、働くラーメン屋に人間である主人公が雇われ、働き始める話。
猫がラーメン屋で働くというのはファンタジーだけれど、それ以外は結構現実的な世界になっていて、すっと世界に入っていけて、楽しめる。
主人公はデザイン会社の元社員。そのデザイン会社は、かなりブラックで、上司にパワハラも受けていたらしい。
それに比べて「ラーメン赤猫」は、経営者が猫だし、同僚も猫や虎だけれど、人間よりもとても人間味があって、あたたかく、優しく、誠実で、それに主人公も心が癒されていくし、見ている方も癒されていく。
アニメ『ラーメン赤猫』
同じ猫繋がりで言うと、『デキる猫は今日も憂鬱』も面白かった。
こちらは主人公が飼っている猫がある日巨大化して、二本足で生活し始め、気づいたら家事全般を担ってくれるようになっている、みたいな話。
家ではダメダメだけれど、いつも笑顔の主人公(人間)と、バリバリできる奴だけれど、基本むっとした顔をしている猫の対比が面白い。
私はどちらかというと犬派だけれど、アニメやイラストではやっぱり猫の方が絵になるよな、と思う。
アニメ『デキる猫は今日も憂鬱』
ついでに……
癒されるアニメではないけれど、他に見ていて面白くてはまったのは、『Dr.ストーン』と『HUNTER×HUNTER』
両方とも、しっかり構成の立てられた骨太な作品だし、『進撃の巨人』ほど精神的な負担はないから、こちらもお薦め。
『DR.ストーン』
『HUNTER×HUNTER』