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アンソロジー小説「秘密。私と私のあいだの十二話」

吉田修一さん、小川洋子さん、森絵都さん......など十二人の作家さんの短編集。

しかもそれぞれの話がA-side、B-sideという感じの2つの視点で描かれている。つまりは12×2の24話も詰まった短編集ということになる。

さらりとよめてお洒落。モノクロの写真もところどころ散りばめられているし、気軽に読むには最適。

 

A-side B-side

一人の視点で物語が始まり、その人の中でその話は終わるのだけれど、その続きやその同じ時間をもう一人の人物があとから語り始める。

なるほど、このときのこの人の行動の背景にはこんなことがあったのか、と分かる。そんな仕組み。

忙しいと自分のことで精一杯になってしまうけれど、関わる相手にも同じくらいの重さの生活なり過去なり人生があって、出会いっていうのはそういう重さを持ったもの通しの接点なのだなということが伝わってくる。

短編だからさらりと読める。でも、いい作品はきちんと心によい余韻を残す。

印象に残ったのは森絵都さん、伊坂幸太郎さん、吉田修一さんの作品。他に上手いなぁと思ったのは佐藤正午さん、堀江敏幸さんの作品かな。

あざとく狙ったものより、さらりとした感じのものの方がやっぱりうまさは感じる。

 

正直、一編一編がもうちょっと長い方が世界を味わえたのでは、と思うけれど、色々な作家の人の持っている世界をちょっとずつ味わえるこういう本も、たまにはいいな、という感じでした。

秘密。―私と私のあいだの十二話 (ダ・ヴィンチ・ブックス)秘密。―私と私のあいだの十二話 (ダ・ヴィンチ・ブックス)
ダヴィンチ編集部

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