森沢さんの作品のなかで私が一番好きなのは、やっぱり、これ!
武田幸三さんという格闘家の人生をつづったものなのですが、正直格闘技にはほとんど興味のない私でも、世界に引き込まれました。
Contents
自分との闘い
森沢さんも
「彼(武田さん)に会ってから、自分が、がんばっている、というレベルなんて、がんばっている、とは言わないと思った」
と言われていましたが、壮絶な「闘い」を感じました。
相手に対してというより、常に自分と闘っている感じ。
人生に「熱さ」を取り戻したい方は是非是非、読んでください!
武田さんのすごさを伝える森沢さんもすごい
武田さんもすごいのですが、でもそのすごさを伝える森沢さんもやっぱりすごいのです!
特に、時系列......出来事の並べ方がとても練られています!
私は、自分で小説を書くときは、「自分の想像力こそが命」と思っていましたが、色々な人に会って、色々なことを聞いて、それを自分の世界に取り入れていくことが、本当に広がりと深みのある良質な作品を生むのかもしれない、などと、森沢さんの作品を読むと思いますね。
色々な意味で、小さくまとまらないようにしよう、と思います。この頃。
ラストサムライ 片目のチャンピオン武田幸三 (角川文庫)
角川グループパブリッシング 2008-12-25 |