いろいろなところを旅して人を探しつつ、殺人事件の真相を探る ミステリー。
後半は、やはり乃南さん、という力を感じた。
人の心の動きを捉え、読者の心を本当にしっかり捉える人だな。
ただ、正直、前半、いろいろなところを探すけれど見つからない、 という部分が長いのは、ちょっと飽きてしまった。
けど、そういう長さがあるから、最後の再会に読者も感動できる のかもしれないし、物語の構成とかバランスについて、改めて 考えるきっかけになった。
涙 上巻 新潮文庫 の 9-15
新潮社 2003-01 |