「翳りゆく夏」という江戸川乱歩賞をとったミステリー小説を読んだ。
文章も上手く、とても読みやすいし、江戸川乱歩賞の受賞作は「新人」とは思えない質のものになっていることが多いなぁ。
これは誘拐ものなのだけれど、誘拐とはこういうものだ、という既成概念を崩している。
それくらいのパワーがないと、やっぱり新人賞は獲れないのかもしれないな。
人間描写も、社会の描写も上手く、リアリティがある。
色々勉強になる作品でした。
翳りゆく夏 (講談社文庫) 赤井 三尋
講談社 2006-08-12 |