作家活動

「坊ちゃん文学賞」授賞式

久しぶりの更新。

ようやくちょっと「イベントらしいイベント」があったので、この機会に、頑張って更新!

「坊っちゃん文学賞」ノミネート連絡

11月17日は松山市まで行き、「坊ちゃん文学賞」の授賞式に出てきました。

この賞は受賞が決まってから呼ばれるのではなく、ノミネートされた段階で「松山まで来てください」と言われる。

ちょうど10月6日、大阪出張のさなかに電話が掛かってきて、「え? 受賞していないのに、行くんですか?!」というようなことを思わず事務局の人に言ってしまいました。

(ちなみに事務局は外注しているため、電話は東京から掛かってきます。自分は大阪にいるし、東京からの電話で松山に来てくださいと言われるし、ちょっと頭が混乱します(笑))

でもよく考えれば、8人ものノミネート者の交通と宿代を負担してくれるなんて、太っ腹です。

「坊っちゃん文学賞」授賞式当日

私はどうせ有休をとるならと、前日の朝から松山に行き、しまなみ街道をサイクリングしました。

しまなみ街道って今治市。松山市のお金で言ったんだから、松山を観光しないといけないですね。すみません......。

でもしまなみ街道、素晴らしかった。やっぱ、海、大好き!

是非、愛媛に行く人は、しまなみ街道をサイクリングしてから、道後温泉に一泊してください!
(道後温泉は松山市!)

当日は、昼前に集まって、8人(今回は1名来られなかったので7名)でお食事。

2段重ねの豪華なお弁当!

男性陣が「緊張で食事が喉を通らない」と言っているなか、女性陣はたくましく「やっぱ鯛の刺身はおいしいね~」とばくばく食べる。私も例に漏れず。

私のイメージでは、小説を書く人というのは、内気で暗い人が多いのかと思っていたが(自分はどうなんだか)、テーマが「青春小説」のためか、7人のうち半分くらいの人は、非常に社交的だったし、残り半分くらいは大人しくはあったけれど、みんな非常にフレンドリーで感じのいい人で、なんだか楽しかった。授賞式の会場になっている松山市役所に行ってからも、「報道陣たくさんいるよ~」「写真獲っていいらしいよ~」とみんなで会場の風景を撮影したり、修学旅行のような盛り上がり。

ただ、報道陣を後ろから「見物」しているときは楽しいけれど、いざ、カメラがずらりと並んだ前に並ぶと緊張してくる。さらに隣には、椎名誠さんをはじめ、テレビなどで見るような審査員の方々が!

いよいよ受賞者の発表

そして、市長さんの挨拶があったあと、関係者とノミネート者の紹介がなされ、いよいよ受賞作品の発表。

流れでは、佳作2作を発表し、表彰があり、大賞1作の発表があり、続いて表彰、ということになっている。

私たち7名はいってみれば、まな板の鯉。緊張しながら名前が呼ばれるのを待つ。

審査員達は、「さぁ、誰が選ばれるのでしょう。まぁ、僕たちは知っているんですけどね」とか意地悪なことを言う(笑)

毎年、椎名先生が一人で発表していたらしいけれど、「今年から趣向を変えて、一人ずつ役割分担しました」と、椎名先生から言葉があり、「じゃあ、まず中沢(新一)さん、佳作の......」と、振ったのは、いいが、そのとき、

「じゃあ、『星々』からいこうか」

一瞬、場内、沈黙。

あれ? 今、作品名、言っちゃいませんでしたか?!

場内、笑いとどよめき。

ってことで、フライング的発表により、私の作品の佳作受賞がここで判明しました(笑)

その後も、色々、軽いトラブルと笑いがおきながら、3作が発表され、写真撮影をし、その後、1時間ほど選考委員の先生を交えた懇親会があり、解散、になりました。

高橋源一郎先生の言葉

懇親会では、先生方と2ショットの写真を撮ったり、楽しい雰囲気。

私は結構、高橋源一郎先生とお話できました。

著作のイメージから、勝手に、哲学的な、気むずかしい人なのだと思っていましたが、実際は全然違って、非常に楽しい方でした。ここでうまい表現が浮かばないところに自分の文才の限界がありますが......なんというか、飾らず、愉快に、人生を軽やかに生きている感じ(?)

高橋先生に言われてとても心に残ったのは、
「作品、おもしろかったよ。ただ、設定が複雑だから、こういう設定にしちゃうと、これ以外のことは書けなくなってしまうというか、自動的に、こういうことがあって、次にこういうことがあって......と限定されていって、狭くなってしまう。それが残念だったね。
そうやって狭くしちゃうと、書くのが、義務みたいになっていっちゃって、ワクワクしないじゃない」
というような言葉。

なるほどなぁ。

そして、高橋先生のこの愉快で軽やかな雰囲気は、物事に「ワクワク」を求めているから出てくるものなんだなぁ、と納得しました。

伊豆→さいたま→佐賀 と今回、4回目の授賞式ですが、毎回、勉強になる言葉をどなたかからか頂いている気がします。

たまに、地方文学賞なんて獲っても意味ないよと言われることもあり、確かにプロになる近道ではないと思うけれど、でも、こういう式に出たり、賞を頂く経験は私には貴重です。

今回も、松山市や周りの関係者の方々、審査員の先生方、一緒に式に参加した6名の皆様、ありがとうございました。

『星々』の宣伝!

ちなみに佳作をもらった「星々」は、Kindle本で読めます!

「ちよだ文学賞」最終選考作「さくらの季節」と合わせて2作で1冊になっています。

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