京の冬の旅

大阪に用事があったため、それにかこつけて京都一人旅。

 

京の冬の旅キャンペーン

京都は好きで、大学時代から平均すると、1.5年に1回くらいは来ている気がするけれど、こんな寒い時期に行ったのは初めて。

でも寒くて敬遠される時期だからこそ、集客のテコ入れとして、「京の冬の旅キャンペーン」なるものが開催され、計14か所で普段は見られない重要文化財などが見られます!

 

金曜日は得浄明院と知恩院、土曜日は妙心寺と東寺を回りました。東寺以外は、ボランティアガイドの方が細やかな説明をしてくれ、色々勉強になりました。

 

得浄明院の地下と盆石

一番よかったのは、非常にこじんまりとしたお寺(多分、普段はまったく一般公開されていない)の得浄明院。

初めに仏像の説明を一人の方がしてくださり、そのあと、地下にある真っ暗な部屋にほかのガイドの方が案内してくれます。

その部屋は、多分、10畳くらいの広さなのでしょうが、本当に何も見えない中で、右手だけを壁につけてぐるりと回ると、かなりの広さに感じ、不思議な気分です。暗闇を歩くことで、自分の過去の罪などに向き合い浄化できるというような効用があるそう。

 

また別の部屋には、盆石という、真っ黒なお盆の上に白砂と石だけを載せ、それだけで水墨画のような世界を作り出す芸術作品が並べてありました。これもまた、良かった。

砂だから掃いたらすぐに消えるはかなさもあり、それが仏教の諸行無常の教えにも通じるということでしたが、普通の絵にはない繊細さが表れていて、非常に心に残る作品たちでした。

(撮影不可だったので、写真はないのですが、興味のある方は是非、googleで「盆石」の検索をしてみてください!)

 

知恩院の三門と法然の命日

知恩院も良かったです。知恩院には非常に立派な三門があるのですが、その中に入れるというもの。かなり急な階段を上り、見晴らしのいい場所までたどり着くと、そこから中に入れます。

中には大きな仏像と初めに悟りを開いた14人だったか、そういう方々の像が並んでいます。文化財を保護するため、照明が落とされているのですが、そのひっそりとした光の具合もまた、世界を作り出していて、そこそこ人は集まっていたけれど、静かな気持ちになることができ、いい経験でした。

また、私の行った1月25日は、たまたま法然さんの命日だったらしく、本堂にも入ることができ、信者の方が大勢集まって木魚を叩いているシーンなども拝見させていただきました(どさくさに紛れて、私も焼香してきちゃいました)。

 

東寺

土曜日は、平日よりは混んでいましたが、それでも桜や紅葉の季節の混雑ぶりはなく、静かな気持ちで"寺社仏閣"を回ることができ、有意義な時間になりました。

東寺はガイドがなかったのが残念でしたし、初層だけではなく、上にも上りたかったですが(物理的に登れるのかは不明)、初層だけでも立派な仏像が4体あり、なかなかの空間でした。五重塔以外の2つの建物の中身も、一見の価値があります。

大阪の人から脅されていたほど寒くもなく、この特別公開はお薦めです。近郊の方は是非!

(ただお寺の中は靴を脱ぐところが多いので、靴下だけはあったかいのにしないと、凍えそうになります 笑)

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