邦画

映画「シン・ウルトラマン」

久しぶりに映画館で映画を見た。

 

私が好きな“ヒューマンドラマ”系は、「大画面で見なくてもいいかな」という感じのものが多いからね。

たまに、“この美しい映像、大画面で見たい!”というのはあるけれど、自然と映画館から足が遠のく傾向かも。

 

ウルトラマンは私の趣味ではなく、旦那の趣味。

月1回くらい、うちの両親に子供を預け、夫婦で出かけるのだけれど(以前は「預かってもらう」という感じだったけれど、子どもも小2になり、今は「孫の顔をじいじ・ばあばに見せに行く」的になっている)、旦那とは好みが全然違うので、

「あ、じゃあ、別行動ね」みたいなことも多い😂

 

でも、「シン・ゴジラ」も一緒に見に行ったことだし、「シン・ウルトラマン」も見に行こうかと。

 

庵野さんが脚本を書いているというし、米津さんが主題歌担当しているし。

 

面白かった

感想は、一言でまとめると「面白かった」。

 

得意なジャンルではないのと、「ウルトラマン」についての基礎知識がほとんどないのとで、全然論じられるものはないのだけれど💦

そんな「素人」の視点でも、普通にエンターテイメントとして面白かった。

そして、物語づくりの視点からは、「すごい色々制約のある中で、最大限話を膨らませ、盛り上げているのがすごい」と感じた。

 

繰り返して言うけれど、「ウルトラマン」の定義(?)自体もよく知らないくらい、そのジャンルの門外漢だけれど、でも普通に考えて、あんな超人的な存在を主人公にするって、結構難しいはず。

大抵の物語は、不完全な主人公が、何か試練に会い、成長するようにできているものだし。

 

だから、能力は人並外れた超人(ウルトラ)だけれど、人間の心を持ったばかりで、「人間(地球人)としては未熟な異星人が、地球人として成長していく物語」という部分が、物語の軸に据えられているのが、すごいなと思った。

(元々ウルトラマンってそういう話なの???)

 

そして、ウルトラマンはすごいのだけれど、他にもすごい異星人はたくさんいて、決してその存在は安全なものではないという設定もバランスがとれている。

 

異星人

ただ……どうしようもなく、人間は弱い💦

異星人と地球人の技術力の差が凄すぎて、そこはちょっと消化不良ではあったかな。

 

ウルトラマンの設定では、それはもうどうにもいじれないのだけれど。そして、この映画の中で人間も最大限できることをやりはするのだけど……でも、差が圧倒的すぎて……。

なんというか、ちょっと切ない感じ。

 

でも多分ウルトラマンって、数十年前に生まれた時から、「異星人だけれど、地球人の味方」なんだよね。

それって、すごいなと思う。

スピリチュアルな世界では、「異星人は、地球人の成長を待っていて、そろそろその機が熟し始め、接触が増えていく」みたいに言われているけれど、どうなんだろう。

私が生きているうちに、「自分は地球人なんだ」と意識して生きるような時代が来るのかな。

 

比較すると「シン・ゴジラ」の方が好きかな

ただ、「シン・ゴジラ」と比べると、私はゴジラの方が好きかなぁ。

 

両方とも現代設定で、超エリート官僚みたいな人が総指揮を取り、怪獣と戦っていくのだけれど、

「シン・ゴジラ」は、ウルトラマンみたいな突飛な存在が現れない分、人間の知恵と技術で戦い抜くから、物語の方向性が分かりやすく、入りやすかったというのがあるのかも。

長谷川博己の存在感が今もすごく印象に残っている。

対して、「シン・ウルトラマン」は、いくら「人間として未熟」な生命体の成長物語であったとしても、なかなか感情移入はしにくい。

 

ま、これも結局、映画とか「作品」に何を求めるか、価値観の問題なんだろうけど。

 

次は「シン・仮面ライダー」があるという情報も。

ここまで見たら、次も見に行こうかな。

 

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