「引き寄せの法則」などスピリチュアルな発信では、
・望み
・自分の波動と望むものの波動が合えば、それは手に入る
とよく言われる。
でもこれはある意味、
「手に入らないのは、あなたの波動が良くないからですよ」と言っているのと同じで、
こういうことばかり聞いていると、
「あー、もう分かったよ。どうせ私は波動が低いんでしょ」
みたいに投げやりな気分になったりもする(笑)
確かにそういうこともあるんだろうけれど、
でも一事が万事、「波動が低いから叶わない」とも限らない。
Contents
「もっと大事な欠けを埋めているから」
最近、この
「なぜ望む結果が出ないのか」という問いに対する、素敵な回答を本で見つけたので紹介したい。
その本の筆者は一言、こう答えている。
「それはそこよりも、もっと先に埋めなくてはならない欠けがあるからです」
そしてこの文章は、こんな風に続いていく。
でもあたなは恋愛やビジネスにばかり注目しているので、他の欠けにエネルギーが埋まったこと、つまり結果が出たことに気づきません。
(略)
なかなか努力が実を結ばないと思っている人は、少し見方を変えてください。(略)
あなたはエネルギーを動かしています。結果が出ないなんてことはあり得ません。結果が出ないどころか、じつはもっとすごいことが起きています。
必要なところから欠けが埋まっていっているので、あなたという全体で考えると最速で結果が出ていきます。
この「あなたという全体で考えると最速で結果が出ている」という言葉、なんかとてもいいなぁと思った。
認識できている範囲は狭いから
確かに体のこととかよく見ていると分かる。
身体って、「放っておいたらやばい」という部分からちゃんと治そうとする。
たとえば風邪がなかなか治らない場合、「自然治癒力で風邪は治るなんて嘘じゃん」とあなたは思うかもしれない。
自分の体の免疫力とか細胞たちが、さぼっているようにすら感じるかもしれない。
でも、実は体のなかの白血球やNK細胞はもっと深刻な病の元と戦って、今まさにそれに打ち勝っている。
なんてことだってある。
体の細胞が一生懸命働いてくれているから、あなたは軽度な「風邪」くらいしか認識せずにすんだ。
……そういうことが、見えない範囲でたくさん行われているな、と最近思う。
そんなふうに、人が自分の意識だけで認識できる範囲って、意外と狭くて、
無意識とか、体の免疫システムとか、見えないものは本当に幅広いところで、私たちが思いもかけないほど働いてくれている。
最近本当、そんなことをよく感じ、
だからこそ、この本の言葉に、「あぁ、そうだよねぇ」と深く共感した。
もっと信頼していい
なんかもっと、信頼していいんだよな、と思うの。
分かりやすい成果が目に見えていなくても、水面下で正しくエネルギーは流れ、ベストな順番とタイミングで、物事は治ったり、起こったり、消えたり、つながったりしているんだ。
エイブラハムはよく、「あなたがするべきことは呼吸することだけ」と言うけれど、本当にそうだ。
下手に流れを遮らないこと。
下手に流れを変えようとしないこと。
つまり「抵抗を手放す」こと。
それが私たちの一番の仕事。
そして、ただ信頼して、水面下で起こっていること、起こしてくれていること、解消してくれていることに感謝して過ごしたい。
『花を飾ると、神舞い降りる』
ちなみに先に紹介した文章は、
須王フローラさんの『花を飾ると、神舞い降りる』という本の一部。
ふんわりとした文章のなかにも強さがあって、温かく包まれるような、しっかりと励まされるような本で、とても良かった。
手元に置いて、ちょっと気持ちが沈んだときに開いて、元気をもらいたくなる本。
良ければ、読んでみてね。
須王フローラ
『花を飾ると、神舞い降りる』