よく「外の世界は鏡」と言われるけれど、本当にそうだなと最近思う。
例えば人から馬鹿にされるような言葉を言われたとする。
普通だったら「なんでそんなこと言うんだ、この人は」と思い、その人に自分のすごさを見せつけないといけないような気分になったりする。
多くの人は、他人からの承認を求めて、右往左往している。
でもね、一度気づくと、「何をやっていたんだろう?」と思う。
結局、人が言っている言葉は、自分が自分に言っている言葉なだけ。
たとえ「私はすごいんだ」と表面的にアピールしていても、心の奥底では自信がなくて、「私なんて……」と思っていると、「あなたなんて大したことないよね」というようなことを言ってくる人が目の前に現れる。
それだけなんだ。
だから人から否定的なことを言われて凹んだり、腹が立ったら、そのときはただ自分の自分に対する評価を書きかえればいい。
人に食って掛かったり、人に自分の凄さを証明する必要なんてない。
今年それが本当に肚落ちした。
Contents
賞に応募する裏にあった思考
今まで私は、自分の小説の価値を証明しなきゃと賞に応募しては落ちていた(^^;)
なんで落ちるんだよ。いい作品なのに! と思っているつもりだったけど、本音は違った。
本当は「権威ある賞の力を借りないと広まらない程度の作品なんです。だから、権威づけをお願いします」という意識だった。
そんな意識じゃ、きっと賞をもらっても、一作だけで消える作家になっていただろう。
(実際、九州さが大衆文学賞とか、それを獲っただけでプロになっている人もたくさんいるのに、私は伸び悩んだ……)
自分のことをどんな人だと考えている?
前回の記事でもHTLのことを書いたけれど、本当に最初の60日の気づきは大きかった。
HTLのキックオフミーティングで、Happyさんが言った。
「自分はダメだと自分を減点する声が聞こえるでしょう?
みんなそれが自分の声だと思っているけれど、本当は別存在の声です。
まずは自分に対する否定的な声が聞こえたら、それを自分から切り離していってください。
瞑想したり、リラックスすることで、否定的な声は次第に弱まってきます。
否定的な声が弱まれば、あなたは本当の自分自身の力に気づきます」
3時間くらいの講演のものすごい抜粋版だけど、そんなことを言われた。
そしてこんなことも。
「今、あなたは自分自身のことをどう考えていますか? その自己イメージが60日後には変わっています。
なぜなら、この60日は徹底的に自分の中の否定的な声を弱める実践の日々になるからです。
忘れないように、今の自分に対する自分の評価をどこかに書き留めておいてください」
去年の12月、私は正直な自分自身に対する評価を書いた。
「頑張っているけれど、凡人の域をなかなか出られない常識人」
「常識的(つまり、つまらない)」「努力家」
あまり人から言われたくないけれど、自分を表現するのはこの言葉でしかないよなと思ってきたワード。
社会で問題なく過ごすには適しているけれど、芸術家としては行き詰る人物像になる(^^;)
ただこの人物像は、本当はあくまで自分が作り出したもの。
自分の自分自身に対する評価が変われば、人からの評価も変わる。
60日間、私は自分自身と向き合い、本当の自分の核を思い出し(自分の核には確かに“芸術家”がいるという気づき)、自分に対する評価は変わっていった。
100%そう思いきれたわけではないけれど、こうでありたいという理想も含め、私は自分をこう思うことにした。
「私は世界の心を震わせる芸術家」
意識の変化が、外に現れてくる
そうしたら、面白いね。
小説についてではないんだけど……
HTLのなかでHappyさんが口にした名言と自分が撮った写真をセットにした「HTL 日めくりカレンダー」を公開したら、Happyさんが、とても素敵とメッセージをくれた。
「めっちゃ震えましたー」
この言葉!
ある意味、逆に震えた(笑)
Happyさんは、「これをやりたい。でもまだ無理かもしれない」と思うときには、無理に動かないそう。
「自分にはダメかもしれない」と思ったら、いったんそのことは忘れる。
そして、「いけるかも」という気持ちになったら、取り掛かる。
本当、この順番が大事だ。
だって、自分の内側が外に現れるだけなんだから。
私はまだまだ「やっぱり自分には才能なんてないんじゃ」と思うこともある。
でも、自分の核が表現したくてたまらない、美を愛する“芸術家”であることには今、確信がある。
「私は世界の心を震わす芸術家」
これを100%信じられるようになった頃にはきっと、私の小説も本当に世に出回っているだろう。
★HTL日めくりカレンダーはこちら★