洋画(米)

映画「マンデラの名もなき看守」

TSUTAYAで、「そういえばこの映画見たかったんだよな」と思って借りたのだけれど、見始めて数分で、「見たかったから見に行ったんだ」ということに気づいた(汗)

でも、非常に淡々とした静かな映画なのだけれど、しっかりとした物語の核というか流れがあり、思わず最後までまた見てしまった。

 

「黒人は悪」という植えつけられた概念から自由になる

どんな話か簡単にいうと、マンデラ大統領が大統領になる前、南アフリカでは黒人と白人を差別するアパルトヘイトが行われていて、黒人は迫害され、マンデラもずっと刑務所に入れられていた(政治犯として)。

主人公は、黒人の使う言語が分かるということで、マンデラ付きの看守になる。

 

ただ次第に、「黒人はテロリスト。危険だから、塀の中に入れている」という自分たち白人の考えが本当に正しいのか、分からなくなってくる。

 

白人は、「黒人は、白人から国を奪おうとしている」と言うが、マンデラが訴えるのは、白人も黒人も平等に権利を持っているということ。

自分たちは、上の人たちの都合のいい思想をただ植えつけられて動いているだけなのではないかと思い、少しずつ、自分の頭で考え、行動するようになる......というような話。

 

爆破事件も、事故に見せかけた殺人も、なぜか非常に淡々と描かれ、話はただ続いていくけれど、淡々と語られるがゆえに逆にリアルに心に残ったりする。

 

感動して泣ける、というような感じの作品でもないけれど、最後は心の深いところがちょっとあったかくなるような、そんな映画だった。

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