週末、銀座メゾンエルメスフォーラムで行われていた
サンドラ・シント「コズミック・ガーデン」に行ってきた。
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エルメスフォーラム
エルメスフォーラムというのは、エルメスの店舗の8階にあるギャラリーで、無料で入れる。
エルメスと訊くとちょっと敷居が高く感じるけれど、エルメスの売り場は通らず、エレベーターに乗れるので、そんなに行きづらくはない。
ただ何も買わないのが申し訳なくなるくらい、スタッフの人の対応が礼儀正しく、感じがいい。
無料で見られる上に、無料で立派な冊子(今回の作品の写真満載の)までもらえて、「さすがエルメス!」なギャラリー(笑)
以前もいい展示をしていたし、銀座で30分~1時間くらい時間ができたら、ふらりと立ち寄るといい場所。
コズミック・ガーデン
今回の展示はブラジルのアーティスト サンドラ・シントさんによるもの。
ギャラリーのなかは右に一室、左に一室という感じの造りになっていて(それぞれ10数畳くらい。そんなに広くはない)、今回は右側は水色の海中を思わせる世界、左側は濃紺の星空をイメージさせる空間になっていた。
どちらも壁面がそれぞれの色(水色なり濃紺)に塗りつぶされ、そこに白く細い線の絵が描き散りばめられている。
そして壁面にはいくつか、A4サイズくらいの小さめの絵が飾ってある。
その絵は“キャンバス”に描かれ、全体が青や濃紺に塗られている。ただ壁面はペンキで塗られたような均一の色なのに対し、キャンバス上だけは、普通の絵の背景のように、様々な色が混じる、“きちんと作られた背景”になっている。
そしてキャンバス上にも白く細い線で描かれた絵。
それが壁画の絵とつながる。
そんな不思議な、独特の世界観のある展示だった。
キャンバス一つ一つを見れば、独立した絵を見ているようにも感じられるのだけれど、それはギャラリーの空間全部を使った“空間芸術”の実は一部になっている、という。
濃紺のほうの部屋には、同じような“星屑”が描かれたクッションが2つ置かれていて、まさに空間全体がデザインされていた。
コロナがなければ、クッションに座って壁画鑑賞ができたらしいけれど、今は中止。
残念だけれど、その分、クッションまで含めた全体像を静かに撮影でき、それも良かった。
個人的にはキャンバス内に描かれていた絵の雰囲気が好みで、また性懲りもなく“絵を描きたい”欲求に取り憑かれた。
今度はアクリル絵の具か透明水彩に手を出す!(笑)
情報
「コズミック・ガーデン」は7月31日まで。
メゾンエルメスフォーラムは、銀座駅と有楽町駅のあいだくらい。
どちらからも歩いて5分程度。
混雑時は入場制限がかかるらしいけれど、土曜日の昼過ぎに行っても混雑なく、一部屋1組~3組くらいのゆったりした感じ。
撮影は静止画のみOK。フラッシュはNG。