遅ればせながら「働く細胞」の映画を見てきた。
今まで漫画やアニメは少し見て来たけれど、実写になるとはすごい!
最初と最後に流れる、無数の赤血球(役のエキストラさん)の流れが血液のように見えるシーンは圧巻!
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映画「働く細胞」
「働く細胞」の漫画には、「働く細胞BLACK」というスピンオフ作品もあり、
「BLACK」の方はその名の通り非常にブラックな労働環境で働く細胞たちが描かれているのだけれど(多分中年おやじの身体のなか)、
今回の映画は高校生の女の子と、健康に気を遣わないパパという構成で、
どちらの漫画の要素も活かされていて、面白かった。
ただ、途中で女の子の方が深刻な病気になってしまう。
そこまでは映画の予告編で知っていたけれど、思った以上に深刻で、映画も後半半分くらいは笑いもなくなり、シリアスだった。
10歳の子供と行ったので、子どものためにはもうちょっと面白い方が良かったけれど、
大人としては、「身体、大事にして、感謝しよう」としみじみ思える構成になっていたように思う。
37兆人住む国の国王
以前、HTL日めくりカレンダーの解説で、
「私が気分よくいれば、60兆の細胞もご機嫌で、元気」という記事を書いた。
「働く細胞」の映画を見ると本当、自分は37兆個(なり60兆個……諸説あるらしい)の細胞の主なんだなと実感する。
もし自分が37兆人も雇う(あり得ないが)大大企業の社長だったり、
37兆人が暮らす国の国王だったら、
もっとそれを自覚して日々を送るのではないかと思うのに、
自分の身体はないがしろにしがち。
病気は突然降ってわくものではない
今回の映画では、なぜ主人公が突然深刻な病気(白血病)になったのかは分からず、
そこに対しては「こういう状態で突然倒れるかな?」という疑問も残った(でもそれは映画なので)。
自分の体験から思うのは、
大きな病気になるときは、自分の思考で自分の細胞を傷つけまくっているときだと思う。
遺伝的な病気とか、例外もあるのだろうけれど、
でも最近は遺伝子も環境によって変わるという説が有力だし、
やっぱり病気は、何もないところから降ってわくものではないだろうと感じる。
去年、水泳の池江選手が白血病の完全緩解を公表して、それに関連するインタビューなどを私もいくつ見たけれど、
そのなかで池江選手が言っていた。
「オリンピックで良い成績を出し、次はもっとという空気は感じていた。
でもそのプレッシャーが、そこまでだったとは」
というような感じのことを。
結局プレッシャーって、
「もっと頑張れ」「これじゃダメだ」と自分を痛めつけることにもつながってしまうのだろうな。
あと上で紹介した記事にも書いたけれど、人に対しての怒りも、
結局矛先を変えて、自分に向かい、自分を傷つけるとも感じる。
そういうのは、瞑想などして、自分の内側の変化が見えてくるようになると、
非常に分かる。
今まで、随分怖いことをしていたな、と(笑)
もっと37兆人の自分のために働いてくれている人たちのことを思い、
自分も日々も大切にしつつ、生きたい。

『はたらく細胞』

『はたらく細胞 BLACK』