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湊かなえ「母性」
映画が公開されているけれど、私は本を読んだ。 湊さんらしい本だなというのが最初の感想。 先を読ませる力と構成力。人の心の奥底を見抜き、それを暴いていくような内容。 決していい気分になれる作品じゃないの ...
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中山七里「護られなかった者たちへ」
映画化もされたミステリー。 「生活保護」など社会保障は、本当に弱者を救えているのかを問う骨太な作品。 ミステリーは手段か目的か ミステリー界の大御所・東野圭吾さんが以前、 「初期作品のような、殺人 ...
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宮部みゆき「火車」
すごーく前、伊豆文学賞をもらったときに副賞としてもらった「新潮の100冊」のなかに入っていて、なんか捨てられずにいた本を今更ながら読んでみた。 宮部みゆきは(って、なんで宮部さんだけ、呼び捨てなんだろ ...
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薬丸 岳「刑事のまなざし」
ドラマの原作 椎名桔平が主演しているドラマの原作。 ドラマは見損なってしまったので、本の方を手に取ってみる。 ドラマの番宣で、椎名桔平が演じているのが、30代後半なのにまだ新人の刑事で、変わった経 ...
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藤野 恵美「ハルさん」
娘の成長を見守る父親のほのぼのミステリー 殺人事件などは起こらない、ほのぼのミステリー。 娘が小さいうちに妻が亡くなり、ほぼ男で一つで娘を育てた人形作家が主人公。その主人公(ハルさん)が、娘の結婚 ...
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湊かなえ「告白」
1年ほど前に話題になり、今もベストセラーであり続ける本「告白」を、遅ればせながら読んだ。 小説推理新人賞受賞作+5作品 6つの短編集だけれど、それぞれの短編はつながっていて、全部で一つの作品になっ ...
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愛川 晶「化身」
若桜木先生に薦められて「化身」を読んだ。 本格推理 鮎川哲也賞受賞作なんて、読むのはじめてかも。 こういうのが「本格推理」というジャンルなのだと、初めて体験した。 むちゃくちゃ頭いいなぁ、この人、 ...
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赤井 三尋「翳りゆく夏」
2009/2/21 小説レビュー
「翳りゆく夏」という江戸川乱歩賞をとったミステリー小説を読んだ。 文章も上手く、とても読みやすいし、江戸川乱歩賞の受賞作は「新人」とは思えない質のものになっていることが多いなぁ。 これは誘拐も ...