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山田 宗樹 「黒い春」
すっかり山田宗樹さんにはまっています。 読めば読むほど、すごいです。 致死率100%の伝染病 この話は、健康だった人が、突然咳き込み、黒い粉を吐いて死ぬという病気が日本で発生し、その病気の原因と治 ...
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森沢明夫「津軽百年食堂」
「海を抱いたビー玉」以来の、森沢さんの小説(エッセイなどは、この1年で数冊出されていたはずですが)。 善意に満ちていて安心して読める 「読んだあと、1週間は心がほかほかです」と帯に書いてありますが ...
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「天使の代理人」山田宗樹
「嫌われ松子の一生」に続き、山田さんの作品をまた読んでみた。 やっぱり上手い! 文句なくうまい 好きな作家というのは、もちろんたくさんいるけれど、大体は「〇〇の部分にちょっと不満はあるけれど、でも ...
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山田宗樹「嫌われ松子の一生」
映画の予告を見たくらいの情報しかもっていなかったので、周りから疎まれている変わった性格の人が、コミカルに描かれている作品なのだと思っていたが、読んでみたら、全然違った。 一人の女性の一生にまっすぐ、ま ...
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愛川 晶「化身」
若桜木先生に薦められて「化身」を読んだ。 本格推理 鮎川哲也賞受賞作なんて、読むのはじめてかも。 こういうのが「本格推理」というジャンルなのだと、初めて体験した。 むちゃくちゃ頭いいなぁ、この人、 ...
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東野圭吾「鳥人計画 」
東野さんの「鳥人計画」を読んだ。 幅が広い 東野さんの作品は、5,6作は読んでいると思うけれど、それでは1割にもならない。本当、すごい勢いで書いている人だと思う。 そうやってたくさん書いているからなの ...
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小川糸「食堂かたつむり」
小川糸「食堂かたつむり」を読んだ。 三省堂などで平積みになっていて気になっていたのだけれど、ようやく。 ストーリーと内容 恋人に家具からなにから一式持ち去られ、声まで出なくなった女性が、唯一の親 ...
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伊坂幸太郎「モダンタイムス」
伊坂さんのモダンタイムスを読んだ。 伊坂さんらしい作品 一番最近読んだのが「終末のフール」、その前が「砂漠」「魔王」「死神の精度」という順だったと思うのだけれど、このあたりの4作は、私の中では「何 ...
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伊坂幸太郎「終末のフール」
伊坂さんの『終末のフール』は短編集。 あと3年で滅びる世界を描いた短編集 短編だけれど、完全に 途切れてはいず、つながってもいる。 伊坂さんらしい作品だな、と思った。 あと3年で惑星が衝突し、人類 ...
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本多孝好「チェーン・ポイズン」
本多さんはミステリー作家だけれど、あまりミステリーらしい ミステリーは書かない人。 どんでん返しは予想できてしまったけれど 今回は、ちょっとした「どんでん返し」があって、ミステリー っぽくもあるけ ...