過去Diary

人を否定すること

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 自分に自信がないとき、人は他人のことを否定しがちです。よく受験生には「自分の解けない問題は、他の人にも絶対解けないと思え」と教えます。人を否定すると、自分が上位に立った気持ちになれるのです。そうやって、日々競争の世界は続いていきます。
 
 今の、中学生、高校生には、本当に勉強が好きで、その世界を極めたくて、勉強している人は、どれくらいいるのでしょうか。大人たちに動機づけられて、すぐそばの誰かに負けたくなくて、勉強しているのでしょうか。でも、自分を「相対評価」しかできない生き方は、不幸だと思います。他人の評価に頼らないといきられないことは、不幸だと思います。

 人を「否定する」という話に戻ります。
 
 自分と違う考え方を受け入れるというのは、自分のアイデンティティーを冒しかねない危険なことです。でも、「おまえは、理解の域を超えるよ」そんな言葉ほど、人を傷つけ、人のやる気をなくさせる言葉はありません。
 
 自分と違うものをシャットアウトする生き方は易しいです。そして、きっと、全てのものを「肯定」すること、受け入れることなんて、きっと不可能なのだと思います。…でも、キャパシティーは、必ず広げられると思うのです。すぐに、その人を切ってしまわないで、もう少し見てみる。そうするとどこかには、いいところが見つかるはずです。もしかしたら、しばらくして再会したときに、見つかるかもしれません。それは、その人の成長のせいかもしれません。でも、もしかしたら、見る側の自分の成長のせいかもしれない、と思います。

 でも、結局、異質なものとの出会いがないと、自分は変わらないのだと思います。化学反応と同じですね。水素と酸素が一緒になって、はじめて「水」ができる。

 今日の話は、結論はありません。嫌いな人といると、そんな「嫌い」という感情を抱く自分を「嫌い」になっていってしまう、ということがあります。だから、その人から逃げられるなら、しばらく逃げるべきなのかもしれません。でも、人を「否定すること」について、少し考えてみて欲しいな、と思います。

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