よしもとばなな

よしもとばなな講演会(in 岡本太郎記念館)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

 岡本太郎さんについては、当然、以前から存在は知っていたけれど、記念館に行くのも、岡本太郎さんの絵を生で見るのも初めてだった。私は結構、抽象絵画が好きなので(一番好きなのはポロックだけれど)、こういうのもいいなぁと思える作品だった。
 
 ばななさんの講演では、太郎さんの実質的な奥さんであった敏子さんが対談相手として話してくれたのだけれど、その話を聞いていると、太郎さんというのは、作品だけではなくその生き方とか行動とセットで理解されるべき「芸術家」なのだろうなという気がした。
 
 敏子さんが、本当に心から太郎さんのしていたことを認め、それを支えていたのだということに感銘を受けた。表現者もまずは一人の人間であるわけで、すぐそばの人間の心をつかめないような人には、多くの人の心は動かせないものなのかもしれない。そんなことを思った。

 いずれ、各地にある「塔」などを見て回ったりしたいな。

 さいごにばななさんの講演。50人限定だったし、記念館の狭いスペースにぎゅうぎゅうになっての講演だったので(しかもずうずうしく前の席を確保なんてしてしまい)、手を伸ばしたら触れられそうなところにばななさんがいて、感動!

 ばななさん本人は全然気取らない、結構普通な感じの人で(テレビで見ていてもそれは分かるのだけれど)、それがまた良かった。

 一番印象的だったのは、「子供を産んでから、人を嫌いになるということがなくなりました」と言っていたこと。「海のふた」の連載前のインタビューでも、「子供を産んでから、世の中の明るい方を見るようになった」というようなことを書いていたけれど、子供を産むと人間、変わるものなのかなぁーと興味深かった。
 
 少し前、徹子の部屋に出ていたときは、「私が子供を産むことで、私の本を読んでくれている人たちの励みにもなると思う」というようなことを話していたけれど、確かにそれはあるかもしれないなと思う。まだ私は正直、母親というものになる自信がないので、子供は……と思ってしまうけれど、いずれ産むのはいいかもしれないなぁとは思えた。

 子供さんがまだ小さいから、講演が終わったら結構早く帰ってしまったのだけれど、何度読み返しても初めの数ページで泣けてしまう、大好きな「白河夜船」にサインしてもらい、満足。こんな風になりたいなぁと思える、素敵な人でした!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る