森絵都さんは一昨年直木賞を獲って話題になった人ですが、児童文学出身だけあって、爽やかで毒のない作品を書かれる方だなと思います。
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オアシス的作品
この「DIVE」も、小学生に国語を教えていたときに教材になっていたので、一部分だけ読んで気になっていたのですが、今回映画化されるということで、本屋でも目立つ位置に飾られるようになり、思わず買ってしまいました。
ひねくれた大人が読むと、そんなに上手いこといく? と思ってしまうところもありますが、なかなか上手いことばかりいかない世の中に生きていると、こういうストレートで純粋な物語というのも、オアシス的存在になり、いい感じです。
味のあるキャラクター
一言でいうと、プールの「飛び込み」の種目でトップを目指し切磋琢磨する少年たちの物語。
ただ、伊坂さんの本を読んでいても思うのだけれど、結局、引きつけられてしまう小説というのは、味のあるキャラクターが何人かいるんだよなぁ。
「DIVE」も、主要な男の子が3人で繰り広げる物語ですが、それぞれに個性豊かで、応援したくなります。
これをジャニーズかなにかの美男子が演じたら、それはもう、感情移入もするってもんです(笑)
DIVE!!〈上〉 (角川文庫)
角川書店 2006-05-25 |