前回の記事「求めているのは「気分の良さ」:17秒瞑想」で、17秒瞑想がいいよ、ということを書いた。
特にその記事の最後に貼りつけた17分くらいの瞑想には本当、力をもらった。
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どんな気分を感じたい?
結局すべては、今感じている気分次第。
だから、今、嫌な気分になるような出来事があったとしても、「本当はどんな気分を感じていたいの?」と自分に聞くことが大事。
そうやって、マイナスな出来事ではなく、プラスの可能性に目が向けられると、現実もそっちへシフトしていく。
ただ私の場合、漠然と気分を感じるのは難しかった。
前回の記事の最後で紹介した動画には68秒瞑想の部分があるのだけれど、68秒の前にHappyさんのこんな声がけが入る。
「みなさんがご神体で、周りに1300人が集まっていますね。
その人たちに、あなたはどんな言葉をかけてもらいたいですか?」
このちょっと前の配信で、「自分が気分よくいて、よい電波を発すると、周りにいる人にもその影響が広がる」という話があり、それを「ご神体5G理論」とHappyさんが名付けていた。
そこからの流れでの、「ご神体」。
自分の世界では自分が中心(ご神体)で、周りは子機。でも他の人の世界では、その人がご神体で、自分は子機になる、という話。
私にはこの「どんな言葉をかけてもらいたいですか?」という問いかけが良かった。
自分の心が震える言葉があるはず
その問いかけで、「私は誰に何て言われたいのだろう?」と真面目に考えた。
今までも「叶えたい夢」はたくさん考えたし、ノートにも書いた。
大抵その夢は、
「〇〇文学賞を取って、さらに〇〇賞にノミネートされて、ベストセラー作家になる」みたいな感じ。
授賞式はイメージできても、読者の存在はいつも薄かった。
そして同じことばかり長年イメージしようとし続けているせいか、もはや全然心も動かなくなっていた。
でも、68秒瞑想のとき、
「書いてくれて、ありがとう」
という言葉が、すごくはっきり聞こえた。
そして、この
「書いてくれて、ありがとう」
に、すごく心が震えた。
こうやって心が震えるというのが、感情が動いたということ。
「気分」を感じているということ。
大事なのは、自分の心の動く(震える)地点を探し出すことだったんだ。
心の震えが「パキラ」の脚本を書かせた
こういう17秒瞑想配信は数回しか続かなかったけれど、ちょうどその頃、「パキラ」の脚本募集の話もあった。
私は小説はずっと書いているけれど、脚本はほとんど書いたことがないし、演劇から遠ざかってもう20年以上経っていた。
だから、「脚本かぁ」となんとなく頭の片隅にその話は置いておいていた。
でもこの17秒&68秒瞑想を繰り返していたら、あるとき、
Happyさんや役者やスタッフの人に囲まれて
「書いてくれて、ありがとう」
と言われているシーンがものすごく鮮明に浮かび、うわぁっと涙があふれてきた。
不思議な経験だった。
「パキラ」の脚本は、本当に驚くほどスムーズに仕上がったのだけれど、それでも最初は「脚本ってどうやって書くべきなんだろう?」と正解を求めて苦しさを覚えたりもした。
でも、脚本を書こうと決めたあとは、もうなんか迷いがなかった。
すごい自惚れた言葉に聞こえるかもしれないけれど、脚本を書く前から、「あ、これは舞台になる」と心が確信していた。
それは、あの68秒があったから。
「外」と「内」の落差
脚本を書こうかと思い始め、実際に書き始めた9月。
私は相変わらず、小説で思うように結果を出せない「自称小説家のライター」に過ぎなかったけれど、でも心のなかでは、夢がすべて叶ったあとのように、満足感を覚えていた。
逆に10月、脚本採用の連絡をもらったあとは、プレッシャーとか不安で「前の方がしあわせだった」と感じるくらいしんどい心の状態に陥ったりもした。
意外と「外(現実)」と「内(心)」は連動しない。
でもそんなふうに、現実と心の状態がマッチしていない不思議な感覚を体験できたことは、自分にとって大きかった。
(あと本当、10月以降数か月以上、自分の中の不安や恐れやネガティブな感情ときちんと向き合えたのも、良い経験だった。この半年、ミュージカル「パキラ」はまったく動きがないけれど(^^;) でも、自分の心はものすごく鍛えられた。そういう意味で、大切な“空白の”6か月だった)
そう、だから、いつだって「しあわせの感覚」「満たされた感情」はここにある。
いつだって、どんなときだって味わうのは自由。
そしてその味わった感情は、きっとあなたを想像できないようなところに、連れて行ってくれる。
ということで、心からの感謝の気持ちを込めて、もう一度HTL Cosmic Lotus さんが編集してくれた動画を貼り付けます!