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野中柊「ひな菊とペパーミント」
久しぶりに柊さんの小説を読んだ。 私は柊さんの本の中では「テレフォン・セラピー」というエッセイが好きなのだけれど、そのエッセイの柔らかい空気をそのまま物語にしたみたいな、心地よく善意に満ちた話で良かっ ...
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矢沢あい「NANA」
2005/8/26 小説以外
久しぶりにマンガにはまった。 中高生に人気とさわがれていたものなのに、私って案外精神年齢低いのかもしれない......。いやぁ、普通に楽しく読めてしまった。 少女マンガなのでやはり中心は恋愛の話。でも ...
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白岩玄 「野ブタ。をプロデュース」
このあいだ書いた「人のセックスを笑うな」と同時に文藝賞を受賞した小説。 「コミック世代」だ、「軽い」だ何だと言われながら、芥川賞の候補にまでなり、今度は亀梨和也(KAT-TUN)、山下智久(NEWS) ...
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「人のセックスを笑うな」山崎ナオコーラ
この題名は成功しているのか失敗しているのか......。やはりそのあたりが気になってしまう。 正直、この作品はこのタイトルでなければ受賞しなかっただろう(これは去年の「文藝賞」受賞作)。でも、このタイ ...
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安達千夏「あなたがほしい」
七年前の「すばる文学賞」受賞作。 五年前から「すばる」の受賞作を読むようにしているので、最近のものはほとんど読んでいるのだけれど、新しいのを読みつつ、たまには遡って。 デビュー後生き残れる作家 ど ...
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島本理生「ナラタージュ」
はまった。 本を読んでいる時間を愛おしめた 島本さんの作品は、以前読んだときから、上手いなと感じたけれど、今回はもう、若い作家だとかそんなことは忘れ、純粋に楽しませてもらった。 本を読んでいる時間 ...
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「下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件 (完)」嶽本 野ばら
二週間前、また渋谷リブロまでサイン会に行ってしまいました。そして野ばらさんは、やはり素敵でした☆ ちょっと残念 が、この本は......ちょっと残念。いや、ちょっとじゃないかも......。 「下 ...
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恩田陸「ネバーランド」
「夜のピクニック」が本屋大賞になり、今話題の恩田さんの本を初めて読んでみた。 恩田さんを紹介する文章にはいつも「幅広いジャンルを......」と書かれているから、多分恩田さんという作家を理解するには ...
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三島由紀夫「豊饒の海-春の雪」
墓場まで一冊だけ本を持って行かれると言われたら何を選ぶと聞かれ、私の答えるのはこの本。 私の文学の原点は三島 最近はちょっと純文学というものに愛想をつかし始め、エンタメもいいよなぁ、芥川賞なんて獲らな ...
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大島真寿美 「香港の甘い豆腐」
大島さんの本、3冊目。 今回は「チョコリエッタ」「水の繭」と比べ、もっと軽やかで明るく、爽やかで良かった。なんとなく全体的に分かりやすくまとまっていて、すんなり入ってくる感じ。 前回読んだ2作は、後半 ...