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平野啓一郎「マチネの終わりに」
映画化もされているけれど、私は本で読んでみた。 ジャンル分けをすれば「恋愛小説」 天才クラッシックギタリスト(男性)と国際ジャーナリスト(女性)。“様々なことを経験し、社会での地位も確立してきた40 ...
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桜木紫乃『起終点駅』:「覚悟」があるものだけが、伝わる
最近、桜木紫乃さんの小説が好き。 世界観というか、小説のなかを流れる空気感が心地よい。
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芥川賞・直木賞・本屋大賞の違い:純文学とエンターテイメント小説の違い
「芥川賞に投稿するの?」はおかしい……の理由 「文学賞に投稿している」と言うと、よく言われるのが、「え? 芥川賞とか?」という言葉。 小説を書いている側の人間は、この質問のおかしさにすぐ気づくだろうけ ...
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宮下奈都「羊と鋼の森」:ピアノ調律師の仕事
遅ればせながら、「羊と鋼の森」を読みました。 話題になった本なので気になっていたのですが、2016年の本屋大賞受賞作だったのですね。 私は2017年本屋大賞受賞作の「蜜蜂と遠雷」から読んでしまいました ...
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桜木紫乃「蛇行する月」
桜木さんは、「ホテルローヤル」が直木賞を受賞したとき、ちょっと読んでみたのだけれど、図書館で借りてしまったので、期限に間に合わず、やむなく途中で返却……。 ただ悪い印象はなかったので、改めて読んでみた ...
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綾瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない」
今年、「いい作家を一人見つけたぞ!」という手ごたえを感じられたのが、綾瀬まるさん。 窪美澄さんの名前に惹かれて買った「あのころの、」というアンソロジーのなかで出会い、「この人、すごくない?!」と思い、 ...
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羽田圭介「スクラップアンドビルド」
又吉さんと一緒に芥川賞を受賞した羽田圭介さんの「スクラップアンドビルド」を読んでみました。 本を読む前に、バラエティー番組で本人を見、「変わった人だなぁ」という先入観は抱いていましたが、作品は、その「 ...
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又吉直樹「火花」
芥川賞受賞作の中には、読み進めるのに苦労し、途中で挫折してしまうものも多いのですが(私の場合)、又吉さんのこの作品は、楽しく読める、しっかりと構成も立てられた作品でした。 内容は、売れない芸人である主 ...
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平野啓一郎「空白を満たしなさい」
平野啓一郎さんの名前は、デビュー当時から知っていたけれど、デビュー作「日蝕」の冒頭だけ読んで難解さを感じ、そのまま敬遠していた。 なので、真面目に読むのは初めてだった。 死者が次々蘇る現象 この小 ...
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沼田まほかる「痺れる」
知り合いに薦めてもらい、初めて沼田まほかるさんの本を読んでみた。 コアなファンがつきそうな作風 ホラー大賞でデビューした人らしい。ホラーは苦手なのもあり、今まで全然知らなかったが、調べたら、去年は本屋 ...