純文学

道尾秀介

道尾秀介「光媒の花」

非常に良質な文学作品 道尾さんの作品は、なぜか今まで敬遠してしまっていたところがあったのだけれど(難解な小説というイメージが強く)、最近の書評などを見ると、「書くごとに成長し、変化している作家」らしく ...

その他 純文学

辻内智貴「野の風」

2013/2/1    ,

辻内さんの作品は、なんとなくすっと自分になじむ感じがする。 エンターテイメント的な、ストーリーの起伏はないのだけれど、人と人が出会って、ただしゃべっている感じとか、ぼんやりと景色を見て何かを思う感じだ ...

その他 純文学

津村 記久子「ポトスライムの舟」

芥川賞受賞作「ポトスライムの舟」を読んだ。 聞いていた内容からは、かなり暗いものをイメージしていたけれど、意外とすがすがしい読後感。 文章にも湿った感じや重さがなく、あっさりと読みやすい。 ただその分 ...

川上弘美

川上弘美「神様」

2006/5/25    ,

久しぶりに川上弘美を読んだ。 「蛇を踏む」はちょっと読んで挫折し、その後、手に取ることもなかったけれど、人に勧められ2年ほど前手に取ってみて、けっこうはまった。 ただそうは言っても、まだ読むのは3,4 ...

その他 純文学

絲山 秋子「沖で待つ」

2006/3/28    ,

最近ちょっと小説を読む余裕がなく(気持ちの、かな)、なんだか久しぶりに読んだ。 さらりと読めるし、淡々としているけれど、必要なことは伝わってきて、やはり上手いな、という気がする。   「同期との絆につ ...

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河崎愛美「あなたへ」

2005/11/19    ,

15歳で小学館文庫小説賞を獲り、一時期騒がれていた子の作品を読んでみた。 最近、そういう若い子の作品を読む機会が多いけれど(やっぱり話題になるから気になって手に取っちゃうのかな)、「???」と思っても ...

その他 純文学

青山七恵「窓の灯」

2005/11/10    ,

今年の文藝賞受賞作品の片方を読んだ(最少年齢で受賞、というのではない方。それでも、20代前半だけれど)。   読者をぎゅっと引っ張る力 「すばる」や「新潮」やいくつかの受賞作を読んで、一番惹かれたのが ...

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「人のセックスを笑うな」山崎ナオコーラ

2005/8/13    ,

この題名は成功しているのか失敗しているのか......。やはりそのあたりが気になってしまう。 正直、この作品はこのタイトルでなければ受賞しなかっただろう(これは去年の「文藝賞」受賞作)。でも、このタイ ...

その他 純文学

安達千夏「あなたがほしい」

2005/8/10    ,

七年前の「すばる文学賞」受賞作。 五年前から「すばる」の受賞作を読むようにしているので、最近のものはほとんど読んでいるのだけれど、新しいのを読みつつ、たまには遡って。   デビュー後生き残れる作家 ど ...

島本理生

島本理生「ナラタージュ」

2005/8/1    ,

はまった。   本を読んでいる時間を愛おしめた 島本さんの作品は、以前読んだときから、上手いなと感じたけれど、今回はもう、若い作家だとかそんなことは忘れ、純粋に楽しませてもらった。 本を読んでいる時間 ...

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