-
宮部みゆき「火車」
すごーく前、伊豆文学賞をもらったときに副賞としてもらった「新潮の100冊」のなかに入っていて、なんか捨てられずにいた本を今更ながら読んでみた。 宮部みゆきは(って、なんで宮部さんだけ、呼び捨てなんだろ ...
-
薬丸 岳「刑事のまなざし」
ドラマの原作 椎名桔平が主演しているドラマの原作。 ドラマは見損なってしまったので、本の方を手に取ってみる。 ドラマの番宣で、椎名桔平が演じているのが、30代後半なのにまだ新人の刑事で、変わった経 ...
-
藤野 恵美「ハルさん」
娘の成長を見守る父親のほのぼのミステリー 殺人事件などは起こらない、ほのぼのミステリー。 娘が小さいうちに妻が亡くなり、ほぼ男で一つで娘を育てた人形作家が主人公。その主人公(ハルさん)が、娘の結婚 ...
-
東野圭吾「殺人の門」
決して前向きな明るい話ではなく、どちらかというと、暗い気持ちになってしまうような話なのだけれど、それでも、ぐいぐい先へ先へひっぱっていく物語の力に導かれ、非常に楽しく読めた本だった。 人はどんなと ...
-
東野圭吾「さまよう刃」
東野さんの作品は、外れがないし、作品数も多いし、ということで、しばしば読んでしまう。 「さまよう刃」は以前から気になっていたのだけれど、何度も手にとっては、本屋の棚に戻していたため、「これ、読んだっけ ...
-
本多孝好「MOMENT」
久しぶりに本多さんの「MISSING」と「MOMENT」を読み直す。 本多さんの短編はいい 最近、長編も書いているけれど、初期のころの作品はほとんど短編。 長編もいいけれど、本多さんの良さはやっぱりこ ...
-
東野圭吾「宿命」
初期の作品だけど上手いなぁ 結構初期の頃の作品だと思うけれど、はじめからこの人は本当に上手かったのだな、と改めて感じさせられる作品だった。 非常に楽しんで読めた。 小学校の頃から"ライバル"だったふた ...
-
雫井脩介「虚貌」
ミステリーより文学として読みたい 犯人は誰か、とか、どういうトリックを使ったのか、というところに重きを置いて読むと「あれ?」という感じがしてしまうけれど、ミステリーだと思わず、エンターテイメントの要素 ...
-
東野圭吾「名探偵の掟」
笑えるし、推理小説を書きたい人には勉強になる 東野さんは時々こういう笑える短編集を出す。 これは、今までの「探偵もの」小説の「ありえなさ」を皮肉たっぷりに描き、コメディーにした作品。 普通に笑って ...
-
山田宗樹「直線の死角」「聖者は海に還る」
上記2冊を読んだ。 直線の死角 「直線の死角」は、山田さんのデビュー作。 「保険金殺人」というと、非常にありきたりなテーマなのだけれど、ちょっとひねるだけで、新しい切り口になるのだと、学んだ気 ...