小説レビュー

伊坂幸太郎

伊坂幸太郎「終末のフール」

2008/12/16    ,

伊坂さんの『終末のフール』は短編集。   あと3年で滅びる世界を描いた短編集 短編だけれど、完全に 途切れてはいず、つながってもいる。 伊坂さんらしい作品だな、と思った。 あと3年で惑星が衝突し、人類 ...

本多孝好

本多孝好「チェーン・ポイズン」

2008/12/15    ,

本多さんはミステリー作家だけれど、あまりミステリーらしい ミステリーは書かない人。   どんでん返しは予想できてしまったけれど 今回は、ちょっとした「どんでん返し」があって、ミステリー っぽくもあるけ ...

その他 エンタメ

田村裕「ホームレス中学生」

2008/11/20    ,

「ホームレス中学生」を読んだ。 予想以上に良かった。   幸せかどうかは幸せを感じる心を持っているかで決まる プロでなくても誰でも1冊は傑作を書けるとはよく言うけれど、 まさにそんな1冊。 こなれた文 ...

雫井脩介

雫井脩介「クローズド・ノート」

映画化もされた「クローズド・ノート」読んだ。   「火の粉」も上手かったけれど 映画も気になっていたのだけれど、見られず、そのままになって いたのだけれど、雫井さんの「火の粉」を少し前に読んで、 その ...

乃南アサ

乃南アサ「涙」

2008/11/11    ,

いろいろなところを旅して人を探しつつ、殺人事件の真相を探る ミステリー。 後半は、やはり乃南さん、という力を感じた。 人の心の動きを捉え、読者の心を本当にしっかり捉える人だな。   ただ、正直、前半、 ...

乃南アサ

乃南アサ「しゃぼん玉」

久しぶりの乃南さんの作品を読んだ。   人の心にまっすぐ向き合っている作家 乃南さんもミステリー作家と分類されるけれど、 伊坂さんとはまた全く違い、もっと、人の心とかテーマにまっすぐ正面から向き合って ...

その他 エンタメ

乾くるみ「イニシエーション・ラブ」

最後の最後にミステリーになる! 新聞でも、本屋さんのPOPでも「普通の恋愛小説かと思ったら、最後の最後にミステリーになる」と絶賛されていて、気になっていた本。   確かに、読んでいるあいだは、ちょっと ...

伊坂幸太郎

伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」

伊坂さんの小説は、明るく見えながら、常に影がつきまとう感じです。 でも、その、「世の中の悪い部分から目をそらしているわけではないのだけれど、救いのない物語でもない」という、絶妙なバランスがいいんだなぁ ...

森絵都

森絵都「DIVE」

森絵都さんは一昨年直木賞を獲って話題になった人ですが、児童文学出身だけあって、爽やかで毒のない作品を書かれる方だなと思います。   オアシス的作品 この「DIVE」も、小学生に国語を教えていたときに教 ...

市川拓司

市川 拓司「そのときは彼によろしく」

大分前に読み始めたのですが、バタバタしていてようやく読み終わりました。   映画化 これは最近、映画化された作品ですね。 市川さんの作品は「いま会いに行きます」が一番有名だと思いますが、どの作品にも、 ...

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