昨日は、10時20分からバイトだったので、久しぶりに早く起きた。いつも、早く起きても、用事が済むと昼寝してしまう悪い癖があるが(だって、9時に起きると、睡眠時間4時間なんだもん…って。どういう生活してるんだ(^^;))、昨日はなぜかそのまま近くの街をさまよっていた。
不思議な空の色だった。自分の生活が崩れて、時間の感覚がなくなっている上に、あんな空を見ると、変な気分だった。夕日のオレンジが強かった。ビルを一つ丸ごと赤く染めて、地球の半分が、その色に浸ってしまったみたいだった。
そう、昨日は昼間から、空の色が気になっていた。晴れているのか、曇っているのか、そういえば、東京ではその区別がはっきりとしないかもしれない。
金沢から帰ってきた弟に、「東京とは、空の色が違うよ。向こうの空は気持ち悪いぐらい青い」と言われてから、何だか気になっていること。弟は、「気持ち悪いぐらい」と言った。でも、「もう東京には住めないな」とも言った。
私にとって、金沢に行く前の弟にとって、「自然な空」それは、こんな風に晴れていてもいつも濁って、どこか灰色めいている空だった。でも、「本当の空」は、もっと違うところにあるんだろうか。私が今見ている、私の目の前にある、あの空は何なのだろう。そして、人間にとっての「本当の空」は、やっぱり東京のこの空ではないのだろうか。澄んだ空気の中見る空は、真っ青で、輝いている。それを、「気持ち悪い」とか「不自然だ」とか思いながらも、それに惹かれてしまう私たち。
今日もまた空を見る。この空は、どこにつながっているのだろうか。