洋画(米)

「クラウドアトラス」

このあいだ
「インターステラー」の投稿をしたら、
「クラウドアトラス」を薦めてくれた方がいた。


それで見てみたのだけど、
いやぁ、すごい映画だった!

6つの時代の話が、
ものすごく細かくシーンを区切って
ランダムに現れ、展開していく。


「マトリックス」を創った監督
+もう一人で創っているものらしく、
なるほど、という複雑さ。

(「マトリックス」は見終わった後、
 無数の「?」に頭を埋め尽くされ、
 まったく理解ができなかった。

 今見たらもうちょっと分かりそうなので、
 見てみよう)


でも、
意図を全部理解しようと思うと
難解だけど、

6つのストーリー
それぞれの内容は
そんなに複雑ではないので、
見ていれば、
ちゃんと分かるし、
それぞれにハラハラする展開で、
おもしろい。



ただこの映画で重要なのは、
6つの時代の登場人物が
様々な時代に
生まれ変わっているということ。


主要人物は6つの時代全てに
生まれ変わって現れているし
(トムハンクスとか)、
脇役でも複数の時代に
出てきたりする。



そこが分からないと、
この映画は面白くない。


そして、前情報なく見始めたら、
この意図が分からないまま
終わってしまう可能性もある映画(笑)



私は元々人の顔の判別が
あまり得意ではないし、
この映画では、特殊メイクなどで
性別が変わったり、
黒人が白人に変わったりもしているので、
誰が誰の生まれ変わりか、
なかなか理解が難しかった。


でもだからこそ、
マニアックなファンがつくのだろう。


見終わった後、
「クラウドアトラス 解説」で
検索したら、
超詳しく説明してくれている
サイトがあって、
このサイトがまた面白かった(笑)



Happyさんが話していた
「プレゼント イン ザ パラレル」の
内容は、
「クラウドアトラス」
そのものじゃないかという感じがした。


色々なタイプの人間に
生まれ変わるだけではなく、
それぞれの生で行ったことの影響が
他の生にも影響を及ぼす。

そして、一つの生で側にいた人間は、
生まれ変わった生でも、
また近くにいることが多い、
ということもきちんと表現されていた。


そういう意味で、
非常に面白かった。



映像も素晴らしいし、
構成も素晴らしいし、
シーンの切り方、つなぎ方もいいし
(扉を開けるシーンがあって、
 次のシーンで扉が開くと、
 違う時代で違う扉が開いていた、
 みたいなつながり方、萌える!)
役者も素晴らしい!



「これは生まれ変わりの物語だ」と
理解したうえで、
是非、楽しんで観て欲しい!




ただ個人的に一つ残念だったのは、
テーマの部分かな。

この映画は結局、
何を言いたかったのだろう?
と思ったとき、
私にはちょっと響くものが少なかった。


辛辣に言うと、
「この発想と、この映像と構成、
 すごいだろ!」という部分が
前面に出すぎているのでは……と。


ま、エンタメ映画だから、
それでいいんだと思うのだけど、

「インターステラー」と比べると
余韻がちょっとなかったかな。



でも、アメリカ映画は
「好みじゃない」と決めつけて、
あまり見ていなかったけれど、
もっと色々見てみよう、と
思わされた!

そして、
「クラウドアトラス」見たら、
「映画作ってみたい!」と思っちゃうね。



もちろんあんな超大作は
作れないけど、
シーンの繋ぎとか考えてみたくなったよ。

ということで、
「クラウドアトラス」もお薦めです♪

 


『クラウドアトラス』

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