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『しあわせ右脳で悟リズム』:ネドじゅんさんの発信で好きなところ

『左脳さん 右脳さん』がベストセラーになり、最近色々なYouTube動画でも紹介されているネドじゅんさんの新しい本。

 

ネドじゅんさんのことは去年末くらいにYouTubeで知り、発信内容に共感し、半年くらいネドじゅんさんが主宰するコミュニティ「三脳バランス研究所」にも入っていた。

で感じたのは、ネドじゅんさんも大きく「スピリチュアル系」と括られることが多いのだけど、発信の方向はかなり違うなということ。

内側のしあわせを徹底的に追及

私も色々な記事で書いているけれど、結局「引き寄せ系」も、東洋哲学も、仏教など宗教も、本来、目指しているものとか、行き着く場所は同じ。

だから、ネドじゅんさんが言っていることも、核は他のスピリチュアルと一緒だし、ネドじゅんさん本人も自分を「スピリチュアル系」に括っていると思うのだけど、私が大きく違うなと思ったのは、

「願いを叶えましょう」「こうしたら願いが叶います」

的な発信が極めて少ないこと。

 

結局、心の状態が整えば、望みは勝手に湧くし、そうやって自然と湧いた願いは、すっと叶う。

だから、これもまた、どの道からどのように進んでも、結局行き着く先は同じなのだけど、

ネドじゅんさんの発信を見ていて思ったのは、人の望みには大きく2つあるんだな、ということ。

というか、正確に言うと、人には大きく分けて2つの段階があるんだな、ということ、かな。

 

それは、

1.心が苦しいから、とにかく楽に生きられるようになりたい(自分の内側をどうにかしたい)

2.今の状況が苦しいから、状況を変えたい=望みを叶えたい(外側を変えたい)

の2つ。

 

多くのスピリチュアルな発信は「2」の人をターゲットとしたものになりがち。

いや、本当はそうでなかったとしても、そう受け取られがち。

 

ネドじゅんさんが今すごく人気になっているのは、とにかく徹底して「1」を発信しているからだと思う。

そして、「2」を目指し続けて疲弊し、「1」に立ち返る人が、今のタイミング、とても多いのではないかと感じる。

私自身も、この数年力を入れていたのは、「いったん外を捨てて、内側に集中する」ということだった。

 

ネドじゅんさんの発信の核は2つ

そんなネドじゅんさんが発信している内容は、ぎゅっとまとめると、以下の2つ。

1.自動思考に気づこう

2.自動思考を止めるツールとして「エレベーター呼吸」をしよう

 

自動思考とは?

自動思考というのは、頭のなかのおしゃべり。

たとえば

食事をしているときに「食べ終わったら、〇〇しなきゃ」と考える。

Aさんと会って話し、別れたあとに、「私が言ったあの一言、余計だったんじゃないか」と反省する。

お風呂のなかで「明日の仕事、うまくいくだろうか」と心配する。

小さな失敗をしたときに「これだから私はダメなんだ。いつもそう」など必要以上に自分を責める。

SNSで他の人の成功を目にして「それに比べて私は何をしているんだろう」と落ち込む。

などなど、などなど。

 

本当なら、食事をしているときは、食事を味わえばいいし、別れた後までAさんのことを考え続ける必要はないし、お風呂に入っているときは力を抜いてリラックスすればいい。

それなのに、人は始終、「今考えなくてもいいこと」を考え続け、そのために、今目の前のことを味わえなくなり、自分で自分を不幸にしている。

 

そういう、「今考えなくていいこと」をネドじゅんさんは“自動思考”と呼び

「自動思考を無くせば、人は勝手にしあわせを感じ始める。まずは自動思考に気づくこと。気づいたら7割成功」

と発信している。

 

エレベーターの呼吸

エレベーターの呼吸は、その「自動思考」を止め、体に意識を向ける最善の方法として、ネドじゅんさんが編み出した呼吸法。

 

人は感覚に意識を向けているとき、思考を働かせられない、という特徴があるため、半強制的に体に意識を向けさせるための呼吸法。

 

エレベーター呼吸については、ネドじゅんさんが自身のYouTubeチャンネルで発信しているので、見て欲しい。

※今、動画が見られないという人のために簡単に説明すると、呼吸をお腹の下から喉のあたりまで上げたり下げたりする呼吸法。

チャクラを意識しながら、呼吸を上げたり下げたりする呼吸法はヨガにもあるけれど、エレベーターの呼吸の特徴は、「エレベーターの床をずりずり体にこすりつけ、意識をより体に行きやすくする」ことにある。

 

しあわせを感じるのは簡単

私は以前の記事でも書いたように、ぬんさんの瞑想動画に出会い、毎日瞑想するようになったら、過去を後悔したり、未来を不安に感じたりして、その思考に時間やエネルギーを取られることが、ぐっと減った。

 

そのあとネドじゅんさんの発信を知り、「あぁ、私が“楽になった”とか”生きやすくなった”と感じるようになったのは、自動思考が減ったからなんだ」と答え合わせができたような感じがした。

 

で、「さらに日中、エレベーター呼吸をするのが習慣になったら、もっと自動思考が減って、最後はなくなり、ネドじゅんさんが言うよう、完全な“右脳回帰”(=自動思考が完全に消えた、悟りのような状態)が果たせるのでは?」という期待を持って、三脳バランス研究所に入ってみたけれど……今のところ、エレベーター呼吸は全然私の生活の一部になっていない💦

 

でも本当、瞑想のおかげか、しばらくネドさんの発信を聞き続けたおかげか分からないけれど、

最近、ちょっと心が乱されたり、緊張する場面があったときは、呼吸をわざとゆっくりにして、体の内側に意識を向ける、みたいなことは、当たり前のようにするようになっていた。

あと、たとえばこの文章を書いているときも、先の文章に迷い、手が止まったときなどは、少し目をつむり、体に意識を向けて呼吸をし、次に書くべきことが昇ってくるのを待ったりしている。それは小説を書いているときも同じ。

最近はさらに、「これはやったほうがいいか、やらなくていいか」と人生の選択に迷うときは、体に意識を強く向け、体の感覚で行動を決めるようにもなってきている。

どんなときにも、体の奥の感覚には、絶対的な安定感とか、安堵感のようなものがあり、そこにアイディアの泉もあると、もう分かっているから。

 

そして、その絶対的な安定感、安堵感につながったときに湧き上がってくる想いを、人は「しあわせ」の感覚と呼ぶのだと思う。

つまり、しあわせを感じるのは、本当はとても簡単なことだ。

 

〇〇を手に入れればしあわせ、△△になれればしあわせ、□□さえなくなればしあわせ、と考えているときは、しあわせになるのはとても難しいことに感じるけれど、ね。

 

自動思考に気づいたら、ガッツポーズ

そうそう、ネドじゅんさんの発信のなかで私が一番好きなのは、「自動思考に気づいたら、小さくガッツポーズをして、口角を上げる」という話。

自動思考を止めようとしているのに、自動思考が出てきてしまったら、普通人は「あー、また余計なことを考えてしまった。私ってダメだ」「こんなことじゃ、いつまで経ってもできるようにならない」など、凹んだり、自分責めをしてしまいがちだけれど、それは逆効果、とネドじゅんさんは言う。

そして、逆に「自動思考に気づいて、ほんの一瞬でも今、止められた」ということを、「これは良いことなのだ」と脳に教えるために、ガッツポーズなり、“いいぞ”という表現になる仕草をし、口角を上げて笑おう、と。

私も本来、自分責め傾向が強い人なので、このアイディアはとても良いと思った。

 

『しあわせ右脳で悟リズム』

で、『しあわせ右脳で悟リズム』だけれど、この本は、ネドじゅんさんの今までの発信のエッセンスが、ぎゅっと一まとめになっている、お薦めの本。

 

三脳バランス研究所は、研究レポートを書いたり、メンバーと交流したり、リアルなイベントに参加して、さらに交流を深めたい人には向いているけれど、ただ情報をもらいたいと思っているだけの人には、この本とネドじゅんさんのYouTube動画があれば十分だと思う。

エレベーター呼吸以外にも使えるワークがたくさん紹介されているし、なぜワークをやって、自動思考を止めるのが良いのか、自動思考を止めて右脳回帰を目指すのはなぜか、など、ネドじゅんさんの発信したいことが、凝縮されている。

 

苦しい状況にいる人ほど、手っ取り早く外を変えたいと思いがちだけれど、

「苦しいのは、状況のせいではなくて、本当は自分自身の思考のせいかも」

 

この言葉に、ちょっとでもひっかかりを覚えたら、外を変えようとするのをいったんお休みして、内側に向き合ってみてもいいかもしれない。

 

そしてそのための最初の一歩として、私はネドじゅんさんのこの本か、ぬんさんの瞑想をお薦めしたい。

 

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