Well Beingの実践

大好きなものを大好きでいられる世界

※インスタで発信していたものを、サイト用に手直ししてアップしています。

世界一幸せなオーディションで書いた

Happyさんの
「あなたの大好きなものが大好きなままでいられるように
あなたの愛したいものが真っ直ぐ愛せるように」
という言葉。

それがこんなにも心に響くのは、
自分のなかにも、
大好きなものを大好きでいられなくなった
過去があるから。
 

好きだったのに、続けるのが辛くなったもの

私が、
「好きなのに嫌いになったもの」は、
演劇でなくて、小説を書くこと。
 
大分前から、書くのがつらかった。
 
でも、見ないふりをした。
 
だって私にはこれしかないから。
 
20年もやってきて、
やめたら何も残らないと思った。
 
 
結果を出すために必死だった。
 
今まで、いろいろな人にされた
ダメ出しを思い出し、
誰にも否定されてはいけない、
と思いながら書いた。
 
そうやって
自分を小さな枠に入れながら、
同時に自分の作品の小ささが
嫌だった。
 
悪循環。
 
 
 
授賞式で会った
大御所の先生二人くらいに
言われたことがある。
 
「ちょっとした書きすぎじゃない?」
 
私は、それを受け取れなかった。
 
「あなたたちみたいに才能のない私が、
努力をやめてどうするの?」
 
必死に書き続けた。

 

負けたくないの裏にあった弱さ

今なら分かる。
 
私の中には、全く力がなかった。
 
自分の作品がいいと言い切ることも、
本当はできなかった。
 
友達に「読ませて」と言われても、
社交辞令だろうと思うほど。
 
 
だから、
結果という後ろ盾が欲しかった。
 
〇〇賞受賞作品
なら、自信を持って勧められると思った。
 
 
 
HTLに入って知ったのは、
そんな自分の「無力感」だった。
 
ずっと世界と戦ってきた。
 
子どもの頃はいじめを受けた。
 
でも、負けちゃいけない、と思った。
 
意地になって、一日も休まずに学校に行った。
 
私の根本にずっとあったのは、
「戦い続けなくては」
「弱さを見せたらダメだ。負ける」という思い。
 
でもその“強さ”は、
弱さや無力感を隠すための、偽りの強さだった。
 
 
いじめられていた頃から、
「いつか成功して、見返してやる」とも思っていた。
 
でも、ある時に気づいた。

世界を敵にしていて、
自分の作品を愛してくれる読者はどこにいるんだ?
 
激しい矛盾だった。

 

世界と戦わなくなったら……

下の投稿にも書いたけれど、
HTLに入って、
自分の本来の位置に少しずつ戻れるようになり、
「何があっても、なくても、しあわせ」
という状態にようやくたどり着けた。

このとき、私は世界と戦うことを完全に辞めた。
 
そのとき「ここを出て、先に行く」と誓った自分は、
もう、後ろ盾を必要とする弱い自分ではなく、
内側に確かな力を持った自分だった。

 
 
 
「パキラ」を書き始める前、
瞑想中に
「書いてくれてありがとう」
という言葉が聞こえて、涙が出た。
 
実際、オーディション時点ですでに
本当にたくさんの人から、
「書いてくれてありがとう」
「この物語を産み出してくれてありがとう」
と言ってもらった。
 
本当に嬉しかった。
 
 
自分がコツコツ磨いてきた文章力が、
こんなふうに人の役立つのだということが、
嬉しかった。
 
 
ずっと「すごいね」と言われたいんだと思っていた。
 
でも、違った。
 
私が本当に欲しかったのは、
「ありがとう」という言葉だった。

私が世界と戦うのをやめたら、
世界は愛にあふれた場所だった。

「愛にあふれた場所になった」じゃない。
元々「愛にあふれた場所だった」んだ。
 
 
今回、「パキラ」という舞台で、
とても魅力的に見えるけれど、
本当は奥に、色々な過去や傷を抱えた仲間たちを
自分の脚本と演出で輝かせることができる今が、
本当にしあわせです。
 
ありがとう!! 

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