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「蛇にピアス」金原ひとみ
去年の「すばる文学賞」、前回の芥川賞を獲った作品。 まぁ、今更説明するまでもないというくらい、話題になった本だけれど、ようやく読んでみる気になった。 読ませる力のある作品 芥川賞を獲ったときのイン ...
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嶽本野ばら「カフェ小品集」
2004/9/5 小説レビュー
野ばらさんの作品は相変わらず素晴らしい! 最近、常に野ばら本を持ち歩かないと気がすまないぐらい好き。 この作品を読むまでは「下妻物語」を読んでいて、それはそれでとても良かったのだけれど、その後に「カフ ...
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瀬尾まいこ「図書館の神様」
2004/9/5 小説レビュー
今日読み終わったばかりの本を一冊紹介。 瀬尾さんの本を読むのは二回目。以前は「卵の緒」を読んだ。 どちらも爽やかだけれど、本当は爽やかなだけではない「青春」を描いていて、いい作品だ。 読みやすさと ...
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嶽本野ばら「ミシン」
やっぱり野ばらさんの作品は染みてくるなぁ。もう大好き。はまりまくっています。 この本は「ミシン」と「世界の終わりという名の雑貨店」の二作が収録されているのだけれど、「世界の終わりという名の雑貨店」がい ...
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嶽本野ばら「エミリー」
作家のキャラクターから入る 野ばらさんは今公開されている映画「下妻物語」の原作者なので、それで知った人も多いかもしれない。 でも私は「踊る!さんま御殿!!」で知った(笑) おじさんなのにゴシックロリー ...
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小川洋子「アンネ・フランクの記憶」
2003/12/27 小説以外
芥川賞作家である小川洋子さんが、自分の物書きとしての原点である「アンネ・フランク」の思い出の地を訪ねる紀行文。 目指している作家のひとり 私は「一番好きな作家」を聞かれると一人に絞れなくて迷うのだけれ ...
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島本理生「シルエット」
群像新人賞を獲った中編「シルエット」と、「植物たちの呼吸」「ヨル」の二つの掌編小説を合わせた作品集。 世代間ギャップ 正直私には、いいのか悪いのかよく分からなかった。ただ、こういうのを好きな人もい ...
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吉本ばなな「デッド・エンドの思い出」
2003/12/1 小説レビュー
人の心の中には どれだけの宝物が 眠っているのだろうか-。つらくて、切なくても、 時の流れの中で 生き生きと輝いてくる 一瞬を鮮やかに描いた 5つのラブストーリー。 きちんとしあわせを書こうとする ...
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乃南アサ「風紋」
10年ぐらい前に書かれた本のようだけれど、なんだかとても新しい感じがする。 やはり乃南アサは偉大だ! 好きな作家は何人もいるが、文句なく「この人はうまい!」と思えるのは、乃南アサと宮本輝かな。 事 ...
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本多孝好「Fine Days」
一年以上前、知り合いに本多孝好という名前を聞いた。 「結構上手いよ。書いていく上で参考になる作品だと思う」というように紹介された気がする。それからなんとなく気になっていたものの、手に取る機会もなく、す ...