過去Diary

赤い自転車

失恋をしたときに、髪を切るということは聞きますが、それを実行した人って、結構いるのでしょうか?

私は元々髪は短いので、何かを吹っ切りたくなったときは、一生懸命に部屋の掃除をします。その方が、多分実際的でしょ? 何か今まで持っていたものを捨てる。それにはきっととてもエネルギーがいります。何か強い感情が芽生えたときしかできないかもしれませんね。

最近、私は自転車を捨てました。

弟が金沢に行ってしまって、自転車が2台あっても仕方ないので、新しい弟の自転車を残して、私の自転車を捨てました。私の自転車は赤いものです。中学1年生の時に買いました(物持ちがいいかも…)。

ふと考えると、私の自転車が赤いのは、小学校6年生の頃に好きだった人が、赤い自転車に乗っていたからなのですよね。その人とは中学も違ってしまったので、かなりすぐに忘れてしまいました。でも、その人の影響で買った自転車は、こんな大学4年になるまで残っているのです。そして、そんな由来のようなものなど、きれいに忘れて、その自転車に乗っていたのです。

物には「永遠」はないけれど、「心」は永遠だ、などというのは、どうも生ぬるい。心よりも、物の方が残ってしまうことなんて、本当はたくさんあるのです。

こんな書き方をすると、すごく冷たい人間みたいですね。でも、私はその「自転車を買った」ということだけではなくて、色々なものを色々な人の影響でしてきたと思うのです。

私は結構新しいものに手を出すのが好きです。でも、一つ一つそのもとにあったものを考えると、誰かのことが頭に浮かんでくる。そうか、あのときあの人と会っていなかったら、私今こんな事していないよな。多分それが私の生き方です。

だから、私は、たくさんの魅力的な人に出会って、たくさんの人を好きになりたい。それはもちろん、恋愛感情でなくてもかまいません。「憧れ」というものも大切にしたい。

何がいいたいのか、自分でも分からなくなってきてしまいました。

ただこの頃、変わってしまうかもしれない自分の今の「感情」に頼って、物事を始めることが怖くなったりします。でも、そんなに確かな「根」のようなものは、本当はなくてもいいのかもしれない。好きな人の真似をして乗り始めた赤い自転車も、中2の頃になると、色々な人になぜか「赤が似合うね」といわれるようになって、その「赤」の一部としての、「赤い自転車」になりました。意味づけなんて、後でもできる、そんなことなのかな、私の今書きたいことは…。

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