奥田英朗

奥田英朗「イン・ザ・プール」

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 この間「空中ブランコ」で直木賞を取った奥田さんの作品。

 文学仲間が褒めていたので一度読んでみようと前から思っていたのだけれど、今回が奥田さん初体験。

 私が普段読んでいるような小説とは違い、ものすごい書き方が軽くて、初めは「まぁ、こういうのもありなのかなぁ。とりあえず読んでいる間は楽しいし」くらいの気持ちで読んでいたが、次第にものすごく引きずり込まれていった。

 これは、分かりやすくまとめると、ふざけた精神科医が、心身症の人を次々に治していくという短編集なのだけれど、読み進めていくうち、心の病というのは確かにこういうものかもしれない、こうやったら治るのかもしれない……と、思えるようになってくる。実際に主人公の医者がしていることは、本当にとんでもないのだけれど……。
 
 でも、その突拍子のなさがいいし、その突拍子のなさゆえ、テーマのようなものが伝わってくる。最後の方はちょっと感動すら覚えてきてしまったほどだった。
結構、奥田さんの作品、私もはまっちゃいそう。

 まぁ、こういう作品を目指すぞ、なんて間違っても私は思わないけどね(笑)

 でも、こんなお医者さんがいたらいいなぁ。

 私はそんな分かりやすい精神の病を抱えてはいないけれど、軽いウツ状態に陥ることはよくある。

 そういうときは、こんなお医者さんに会いたい。

 もちろん、絶対に出会えないだろうけどね(笑)

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