洋画(米)

映画「シンドラーのリスト」

今更という感じだけれど、ビデオを借りてきて見た。

 

リアルに心に迫ってくる

さすが名作と言われているだけあって、本当にいい話だった。もっと作り物めいた「良い話」かと思っていたけれど、ものすごくリアルに心に迫ってきた。

戦争や、ユダヤ人に対する偏見というあの状況の中でも、本当に正しいものを見続けられた人がいたということに、救われる思いがした。

しかもシンドラーは、「ユダヤ人を救ってやる」という偽善的な態度ではなくて、「工場のため」と表向きは言いながら、人を救っているところがいい。

初めは純粋に利益のためだったとしても、人と人との触れあいは、どんな状況でも「情」に発展する可能性を秘めている。

 

「戦場のピアニスト」とはまた違う良さ

そして最後、シンドラーが「(車やバッチを売ったり)もっと努力していたら、人間を一人救えていたかもしれない」と泣くところが印象的だった。

それだけの人間を救ったのに、と思うけれど、それでも死んだ一人の人間の命の重さに変わりはない。何十万人という命が奪われているとき、一人の人間の死というものに麻痺してしまわなかった彼の精神は素晴らしい。

 

同じ時期を描いた「戦場のピアニスト」のような、どうにもならない虚しさや、人の弱さも本当のもので、それをしっかりと描き出したロマン・ポランスキーも偉大だと思うけれど、人間をしっかり肯定し、それを人に伝えられるスピルバーグも偉大だと思った。

私はシンドラーのように大きなことはできないけれど、小さなことでも何かできることを探していかなければ、と、この映画を見て思うことができたから。いい映画でした。

 

映像も役者もいい

映像も良かった。

モノクロにしている説得力があったし(これはモノクロで描くべき世界だと思えた。そしてモノクロにふさわしい撮り方をしていた。光の扱いとか)、二場面だけ使われている赤も印象的だった。

 

あと役者も良かった。シンドラー役の人はもちろん、会計士役のユダヤ人がすごく気になった。

三時間以上ある作品だけれど、観たことのない人は是非、観てください!

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