洋画(米)

映画「シモーヌ」

アンドリュー・ニコルというこの作品の監督は、「トゥルーマン・ショー」の脚本も書いている人らしい。なるほど、と思う。

 

今回は、映画監督が、理想の女優をコンピューターで作り上げ、それがまるで実在している人間であるかのように世界中をだますという話。

 

実際問題、いない人間(しかもその人間は世界一有名人)をいるように見せかけることはとても難しいことで、やはりその難しさのため、いろいろな部分に粗があり、正直、つっこみどころは満載だ。

でも、こういう本当に難しい作品にチャレンジしてしまう、その精神だけでも、称賛に値すると私は思ってしまう。

細かい部分でつっこみを入れられることなんておそれちゃいけない。一つ伝えたい核があって、それさえ伝えられれば、細かいことなんて、「まぁ、いいか」と観客は思ってしまうのだから。

 

この作品は、「シモーヌ」自体は作り物であっても、そのほかの人間の感情は納得させられるレベルまでしっかり描けていたし、ラストも、泣けるほどではなかったけれど、ちょっとほんわかとした気持ちになれ、それでこの作品は「成功」なのではという気がした。

作品を作る側の人間は、観客なり読者というのは、どういう部分を満たされれば「満足」を味わえるのか、それを意識しておくことが必要なのかもしれない。

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