墓場まで一冊だけ本を持って行かれると言われたら何を選ぶと聞かれ、私の答えるのはこの本。
Contents
私の文学の原点は三島
最近はちょっと純文学というものに愛想をつかし始め、エンタメもいいよなぁ、芥川賞なんて獲らなくても、多くの読者に愛される作家になりたい、なんて思ったり、言ったりしている私だけれど、
やはり自分にとっての文学の原点は三島!
そしてこの「豊饒の海」!
ただ実は好きなのは第一巻の「春の雪」だけで、一巻だけは数回読んだけれど、二巻以降は一回しか読んだことがないし、内容は忘れているのだけど(笑)
映画化されるらしい
で、なんで今日、この本を出してきたのかというと、「映画化」の話が出ていたから。
映画化は4月頃に決まっていたらしいけれど、役者が妻夫木君と竹内結子であること、音楽は宇多田ヒカルの新曲になるということを今回初めて知った(ちなみに監督は行定勲監督)。
役者は二人とも嫌いじゃないけれど、あまりにこの小説に対する想いが強くて、誰を選ばれても受け付けられない気がする......。特に宇多田ヒカルの横文字のタイトルの曲が主題歌だなんて......と、そこでまた反発。
いつ公開になるのかは知らないけれど、多分気になって見に行って、でも気に入らなくてぶつぶつ言うんだろうなぁ、私、と今から思っている(笑)
本も読んで欲しい!
まぁせめて三島を読んだことのない人に、「原作を読んでみたい」思わわせるような美しい作品に仕上げてもらいたいな~。と、切に思う。
そしてこのブログをなんの縁でか見に来てしまったあなたには、是非、原作を読んでくれ~!と、とりあえず叫んでおきます(笑)
結局文学って映画ほどメジャーじゃないから、本が映画化されると、本自体より映画のイメージが世に広まっちゃうところがあると思うんだよね。......それを今からちょっと危惧しています。
あの世界の美しさは、絶対、三島のあの文体によってしか生まれないのに!! と、久々に熱くなりました(苦笑)
春の雪 (新潮文庫―豊饒の海)
新潮社 1977-07 |