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東野圭吾「宿命」
初期の作品だけど上手いなぁ 結構初期の頃の作品だと思うけれど、はじめからこの人は本当に上手かったのだな、と改めて感じさせられる作品だった。 非常に楽しんで読めた。 小学校の頃から"ライバル"だったふた ...
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雫井脩介「虚貌」
ミステリーより文学として読みたい 犯人は誰か、とか、どういうトリックを使ったのか、というところに重きを置いて読むと「あれ?」という感じがしてしまうけれど、ミステリーだと思わず、エンターテイメントの要素 ...
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東野圭吾「名探偵の掟」
笑えるし、推理小説を書きたい人には勉強になる 東野さんは時々こういう笑える短編集を出す。 これは、今までの「探偵もの」小説の「ありえなさ」を皮肉たっぷりに描き、コメディーにした作品。 普通に笑って ...
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和田竜「のぼうの城」
歴史エンターテイメント 少し前に話題になった「歴史小説」。 ただ、「歴史小説」というより、「歴史エンターテイメント」といったほうが近い。 小説なんだけれど、漫画を読んでいるような気分になった。 楽しく ...
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山田宗樹「直線の死角」「聖者は海に還る」
上記2冊を読んだ。 直線の死角 「直線の死角」は、山田さんのデビュー作。 「保険金殺人」というと、非常にありきたりなテーマなのだけれど、ちょっとひねるだけで、新しい切り口になるのだと、学んだ気 ...
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万城目 学「鴨川ホルモー」
気にはなっているけれど、あとひとつ、その本を手に取るきっかけがない、という本がある。 この本も、そのうちの一つだったのだけれど、会社の人に貸してもらったので、読んでみた。 普通の大学生が「ホルモー」を ...
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山田 宗樹 「黒い春」
すっかり山田宗樹さんにはまっています。 読めば読むほど、すごいです。 致死率100%の伝染病 この話は、健康だった人が、突然咳き込み、黒い粉を吐いて死ぬという病気が日本で発生し、その病気の原因と治 ...
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森沢明夫「津軽百年食堂」
「海を抱いたビー玉」以来の、森沢さんの小説(エッセイなどは、この1年で数冊出されていたはずですが)。 善意に満ちていて安心して読める 「読んだあと、1週間は心がほかほかです」と帯に書いてありますが ...
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「天使の代理人」山田宗樹
「嫌われ松子の一生」に続き、山田さんの作品をまた読んでみた。 やっぱり上手い! 文句なくうまい 好きな作家というのは、もちろんたくさんいるけれど、大体は「〇〇の部分にちょっと不満はあるけれど、でも ...
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山田宗樹「嫌われ松子の一生」
映画の予告を見たくらいの情報しかもっていなかったので、周りから疎まれている変わった性格の人が、コミカルに描かれている作品なのだと思っていたが、読んでみたら、全然違った。 一人の女性の一生にまっすぐ、ま ...