洋画(欧)

映画「ミシェル・ヴァイヨン」

決して私好みの作品ではないのだけれど、いやぁ、なんかおもしろかった。

 

あの手この手

2つのチームがル・マンで争っていて、敵側はどんな手を使ってもいいから相手を倒そう、としている。つまり「悪い奴」。

それに負けまいとする、ある意味「勧善懲悪」型の映画なのだけれど、その「どんな手」が本当にもう、考えつく限り様々で、一レースで一つ悪事を行うだけで十分なのに、いくつもいくつも、よく言えば「重層的」に仕掛ける。

そして、「こちら側」も、「なんでそんなことが可能なんだ」っていう神業で、相手をやっつけていく。ここまでやると気持ちいいね。

中途半端だったら、「B級」になってしまうところを、B級っぽいことを迷わずたくさんやりまくることで、完成度の高い作品になっているとも言える。

映像のセンスがいい

ただ、この作品がある程度評価できるものになっているのは、ひとえに映像の力なのだとも私は感じてしまう。映像は本当にいい。センスがあるなぁ。

映画館の大きなスクリーンで、人の顔のアップ(しかも端は切れている)を多用したり、猛スピードで走る車の、そのスピードを表現するために、カメラの視点も頻繁に変える。本当に美しいと思った。それだけで見る価値がある。

 

しかも美しいだけでなく、退屈しないとなれば、たとえストーリーがたまに「?」であり、感動するものになるはずの「勝利」のシーンが、笑えるものになっていたとしても(これは、もちろん監督も笑わせるつもりで撮ったんだと思うけど)、まぁ、褒めるしかないでしょう。

 

こういうスピード感のあるものは、映像にしてなんぼだな。とても小説でこういう世界を書く気にはなれない。まぁ、特に私の文体がスピード感とは無縁だということなんだけど。

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