舞台「パキラ」全記録

「パキラ」と これから

実家から自宅へ戻り、バタバタ。

自宅では旦那がずっと
一人暮らしをしていたので、
色々汚い。
そして、食器の配置など、
色々変わっている。

そんなものたちと格闘しながら
少しずつ日常に戻っている。


ずっと
太陽の光も風も感じないところにいたから、
リビングの窓側に座り、
流れていく川と
ベランダで栽培している野菜などを
見ながら、
風を感じているのが心地よい。

ハレとケのバランスを
もっと意識して生きたら、
いつも心穏やかなまま、
退屈もせずに暮らしていけるのかな。


しばらくは
ゆったり過ごしながら、また次の
物語がやってくるのを待とうかと思う。

小説や脚本の構想は、
私の場合は、「ひねり出す」というより、
「ふっと浮かぶ」もの。

一人でぼーっとする時間が
やっぱり大事なのだ。



でも今、安心して
ぼーっとしていられるのは、
未来に「目指すべき地点」が一つ
定まっているから。


私は美術館が好きなのだけれど、
一昨年「ダムタイプ展」
(私の大学時代から活動している
 舞台のパフォーマンス集団)
去年「石岡英子展」
(舞台美術や衣装を創っていた方)
を見て、急に思った。


「私、東京都現代美術館で、
 遊部香の世界展を開いてもらう!」と。


そのときパキラの話もまだなかったときで、
私は小説だけ書いていたから、
「小説家が美術館で展示って、どうやるんだ?」
とは思った。

(ただその頃、
 「美しいシーンを見せるための物語」
 を書こうとしていたから、
 私の小説にインスパイアされた人が、
 様々な芸術作品を産み出し、
 それが「遊部香の世界展」に並べばいいとは
 思っていた)


それから、パキラの脚本が
実際に「芸術作品」に仕上がり、
私は「遊部香の世界展」に一歩近づいたと思った。


ここが最終目標ではないけれど、
今見えている中では一番先の未来だから、
ここを目指して、しばらくは進んでいけば
いいという、
ちょっとした安心感がある。


美術展の一部屋一部屋を埋めるように、
一つ一つ、作品を創っていきたい。


一つ目が過去の小説たちの部屋だとしたら、
パキラは二つ目の部屋。

あと十個くらいは部屋を創りたいな。



合宿最後の瞑想で
「半年後パキラメンバーが
 同窓会を開いて集まったと
 イメージしてみて」とHappyさんが言った。

そして瞑想をこう締めた。

「もうその未来はあります。

 でも今、
 本当はまだパキラは
 終わっていません。

 ここからパキラ本番、
 そして今見た未来に向けて、
 一ページずつ
 物語を進めていけるのです。

 それを味わいましょう」


パキラ脚本を書き始める前、
カーテンコールの後に
キャストから口々に
「書いてくれてありがとう」と言われる
シーンが見えた。


千秋楽が終わり、
私たちはHappyさんにサプライズの
お礼をするために
集まったのだけれど、
みんなが私にも花束をくれた。

「こんな素敵な物語を
 書いてくれて、ありがとう」

そのとき、
「あぁ、本当にこの地点に
 私は辿り着いたんだ」と感無量だった。

道のりが大変だったわけではないから、
「ようやくたどり着いた!」みたいな
感動はなかったけれど、
「あぁ、本当にたどり着けるんだな」
という安堵感があった。


だからきっと、
「遊部香の世界展」にも私は辿り着く。

そこに辿り着くということは、
私は多分世界的に評価される
芸術家になる。

そう思えることもまた、安堵感。

そして、その安堵感のなかで暮らせたら、
本当にそこに辿り着けるかは、
大した問題でもなくなっている。



前回の投稿で

今回、演出の全部を任せてもらい、
「すごく楽しかった!」という部分と、
「正直、ここはキツかった」という部分、
色々あったので、
次はどんな形で、どう関わって
作品を創っていきたいのか、
しばらく揉み揉みしたいと思います!

と書いたのだけれど、

私は脚本と、美術系の演出の方に
力を入れたいのかもしれない。

今回照明や舞台セットはプロに任せて、
ほとんど関わらなかったけれど、
次回できるなら、
稽古の方を人に任せて
裏方のミーティングとかに
参加したい気がする。


あと、いつか、
野田秀樹みたいな、
「お金ではなく、頭を使った
 人を驚かせる演出」ができるようになりたい。


ただでも、
自分が舞台に期待することは、
「私の頭のなかにあった世界を
 はるかに超える世界に育ってくれ」
ということ。

「思い通りの世界」は、
小説の中でいくらでも作れるから、
人の才能と力を借りて、
「思った以上、想像をはるかに超える世界」
を創りたい!
それを見たい!


そんなことを打ち上げで話したら、
「凪さんは小説家でなくて、
 脚本家なんですね」
と言われた。

なるほど、と思った。

でも、小説も書いていきます🤣

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