2020年
本屋大賞受賞作
好きな世界観、
好きな空気感の作品だった。
日中、ふと
“あの世界に浸りたい”と
思い出すような
本に出会えると嬉しい。
内容はちょっと
もどかしくて、切ない。
でも優しくて、美しい。
作者は元々
BL出身らしい。
なるほどと思う。
私はあまりBLは
読まないけど、
以前見た
「窮鼠はチーズの夢を見る」の
もどかしさと切なさに
近い感覚を覚えた。
昔から思う。
切なさって、美しい。
でもふたりの時間は、
周りにどう言われようと、
完全に優しく、温かくて、
救われる。
凪良ゆう
『流浪の月』