-
愛川 晶「化身」
若桜木先生に薦められて「化身」を読んだ。 本格推理 鮎川哲也賞受賞作なんて、読むのはじめてかも。 こういうのが「本格推理」というジャンルなのだと、初めて体験した。 むちゃくちゃ頭いいなぁ、この人、 ...
-
東野圭吾「鳥人計画 」
東野さんの「鳥人計画」を読んだ。 幅が広い 東野さんの作品は、5,6作は読んでいると思うけれど、それでは1割にもならない。本当、すごい勢いで書いている人だと思う。 そうやってたくさん書いているからなの ...
-
津村 記久子「ポトスライムの舟」
芥川賞受賞作「ポトスライムの舟」を読んだ。 聞いていた内容からは、かなり暗いものをイメージしていたけれど、意外とすがすがしい読後感。 文章にも湿った感じや重さがなく、あっさりと読みやすい。 ただその分 ...
-
赤井 三尋「翳りゆく夏」
2009/2/21 小説レビュー
「翳りゆく夏」という江戸川乱歩賞をとったミステリー小説を読んだ。 文章も上手く、とても読みやすいし、江戸川乱歩賞の受賞作は「新人」とは思えない質のものになっていることが多いなぁ。 これは誘拐も ...
-
小川糸「食堂かたつむり」
小川糸「食堂かたつむり」を読んだ。 三省堂などで平積みになっていて気になっていたのだけれど、ようやく。 ストーリーと内容 恋人に家具からなにから一式持ち去られ、声まで出なくなった女性が、唯一の親 ...
-
伊坂幸太郎「モダンタイムス」
伊坂さんのモダンタイムスを読んだ。 伊坂さんらしい作品 一番最近読んだのが「終末のフール」、その前が「砂漠」「魔王」「死神の精度」という順だったと思うのだけれど、このあたりの4作は、私の中では「何 ...
-
伊坂幸太郎「終末のフール」
伊坂さんの『終末のフール』は短編集。 あと3年で滅びる世界を描いた短編集 短編だけれど、完全に 途切れてはいず、つながってもいる。 伊坂さんらしい作品だな、と思った。 あと3年で惑星が衝突し、人類 ...
-
本多孝好「チェーン・ポイズン」
本多さんはミステリー作家だけれど、あまりミステリーらしい ミステリーは書かない人。 どんでん返しは予想できてしまったけれど 今回は、ちょっとした「どんでん返し」があって、ミステリー っぽくもあるけ ...
-
田村裕「ホームレス中学生」
「ホームレス中学生」を読んだ。 予想以上に良かった。 幸せかどうかは幸せを感じる心を持っているかで決まる プロでなくても誰でも1冊は傑作を書けるとはよく言うけれど、 まさにそんな1冊。 こなれた文 ...
-
雫井脩介「クローズド・ノート」
映画化もされた「クローズド・ノート」読んだ。 「火の粉」も上手かったけれど 映画も気になっていたのだけれど、見られず、そのままになって いたのだけれど、雫井さんの「火の粉」を少し前に読んで、 その ...