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沼田まほかる「痺れる」
知り合いに薦めてもらい、初めて沼田まほかるさんの本を読んでみた。 コアなファンがつきそうな作風 ホラー大賞でデビューした人らしい。ホラーは苦手なのもあり、今まで全然知らなかったが、調べたら、去年は本屋 ...
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喜多川 泰「「また、必ず会おう」と誰もが言った。」
以前、電車の広告で見て、素敵なタイトルだなと思い、メモしていた本。 今年に入って時間がようやくできてきたので、過去数年分の「気になっていたもの」に手を出し中。 文学ではない。自己啓発小説 小説なの ...
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道尾秀介「光」
道尾さんの小説をまた手に取ってみた。 小学生を主人公にした健全で明るい作品 今度は、小学校高学年か中学生の夏休みの宿題の「読書リスト」に入ってしまいそうな、小学生を主人公にした、非常に健全で、明る ...
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道尾秀介「光媒の花」
非常に良質な文学作品 道尾さんの作品は、なぜか今まで敬遠してしまっていたところがあったのだけれど(難解な小説というイメージが強く)、最近の書評などを見ると、「書くごとに成長し、変化している作家」らしく ...
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箭内博行「約束の島、約束の祭」
2013/2/1 小説以外
今、沖縄の島を舞台にした作品を書いているので、もともとはその参考文献として手に取った本。 普段、そういう小説の参考に読んだ本は、敢えて人に教えたりしないのだけれど、この本は良かったので、ご紹介! 沖縄 ...
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辻内智貴「野の風」
辻内さんの作品は、なんとなくすっと自分になじむ感じがする。 エンターテイメント的な、ストーリーの起伏はないのだけれど、人と人が出会って、ただしゃべっている感じとか、ぼんやりと景色を見て何かを思う感じだ ...
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窪 美澄「ふがいない僕は空を見た」
本屋大賞2位になったときあたりか、テレビでも紹介されるようになり、さらに最近映画化もされ、気になっていた本をようやく読んだ。 5つの連作短編 五編の短編集。でも登場人物は共通で、一つの事柄の前後に ...
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森絵都「つきのふね」
森絵都さんの文章はうまい。 児童文学というジャンルから飛び出して、直木賞作家になっただけあるな、と思う。 透明な切なさと美しさ 「つきのふね」はまだ児童文学作家だったころの、「児童文学」にカテゴラ ...
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さだまさし「アントキノイノチ」
さだまさしの小説は好きで、今まで出たもの全て読んでいる。 これも、とっても良かった! 大好きな「精霊流し」「解夏」に並ぶ傑作。 「命」というものを多角的に浮かび上がらせる 高校時代の友人がきっかけ ...
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池井戸潤「下町ロケット」
やっぱりいいなぁ。直木賞受賞、納得。ザ・エンターテイメント! 「空飛ぶタイヤ」の方が、より社会性が強く、文学としては上の気もするけれど、「空飛ぶタイヤ」があくまで、マイナスがゼロに戻るまでの話だっ ...