-
-
「パラサイト 半地下の家族」カンヌパルムドール
話題になっていた映画を見てきた。 私は「王様のブランチ」で知ったのだけれど、「意外な展開!」みたいなところが押されていたから、「どんでん返し」を売りにした分かりやすいエンターテイメントなんだろうなと思 ...
-
-
新海誠「言の葉の庭」:描写とストーリーの絶妙なバランス
もう一つ運営しているブログの方に集中していた5年ほどの期間、本や映画のレビューをほとんど書いていませんでした……。 これから、この5年のあいだに読んだり見たりして、「この良さだけは伝えたい!」と思った ...
-
-
恩田陸『蜜蜂と遠雷』
今年の本屋大賞を受賞した恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』を読んだ。 先に本屋大賞第2位(森絵都さんの『みかづき』)を読み、「これが2位なんて!(1位じゃないの?!)」と思ったのだけれど、『蜜蜂と遠雷』を読ん ...
-
-
桜葉一樹「私の男」
随分前から、読まないまま本棚に眠っていた本。でも、今年春の大片づけのときに捨てようかどうか迷ったあと、「残したのだから、読もう」と意を決して開いた本。 でも、これが、良かった。 近親相姦の話という前情 ...
-
-
映画「そして父になる」
是枝監督の作品は結構好きで、タイミングが合えば見に行くのだけれど、この作品は是枝監督のテイストとテーマが上手く合致した、特にいい作品だったと思う。 ストーリーは簡単に説明すると...... 福山雅 ...
-
-
重松清「その日のまえに」
直球のストーリーでこそ、筆力が試される 重松さんの作品は、ときどき、ふっと読みたくなり、手に取る。 この本は以前から気になっていたものの、なかなか実際に手に取るチャンスがなかったもの。 7つの短編 ...
-
-
近藤 史恵「サクリファイス」
近藤史恵さんの代表作 自転車競技(ロードレース)の世界を舞台に描かれた近藤さんの代表作。 近藤さんの作品は、以前、他の作家とのオムニバス短編集で読んだことしかなかったが、それだけで「近藤さんはこういう ...
-
-
道尾秀介「カラスの親指」
昨年秋に映画化された道尾さんの作品。 道尾さんの作品には素敵なものが多いが、意外にもこれが「初の映画化作品」だったらしい。 確かに映画にすると映えそうなシーンや、起伏にとんだストーリー、個性的なキャラ ...
-
-
宮本輝「優駿」
やっぱり宮本輝は別格! 久しぶりに宮本輝の作品を読んだ。「優駿」は20歳前後の頃に読んだと思うので、約20年ぶりの再会。 20年経って読み直すと、より、宮本輝という作家の筆力、構成力とか、人間観察の鋭 ...
-
-
道尾秀介「光媒の花」
非常に良質な文学作品 道尾さんの作品は、なぜか今まで敬遠してしまっていたところがあったのだけれど(難解な小説というイメージが強く)、最近の書評などを見ると、「書くごとに成長し、変化している作家」らしく ...