小説レビュー

吉田修一

「春、バーニーズで」吉田修一

2005/4/5    

吉田修一の本は4冊目。う~ん、上手いなぁと思う。 心温まるいい話 この本は、「贈り物にも最適」とどこかに紹介されていたが、心温まるいい話だと思う。 あぁ、こういう夫婦っていいなぁと思える感じ。 時々ち ...

小川洋子

小川洋子 「偶然の祝福」

2005/3/27    ,

小川さんの作品は「中編」くらいが一番好きかも。「短編」は短すぎる気がする。 でも、この短編集は良かった。小川さんにしてはちょっと心温まる作品が集まっていて。   特にこれは主人公が「小説家」だし、「え ...

その他 エンタメ

江國香織 「間宮兄弟」

2005/3/27    

最近、江國さんの本、結構読む。   この作品は、まったくもてない三十過ぎの兄弟の話。 「あぁ、なるほど、これはもてないだろう」と説得力のある男二人が主人公。 「女なんていらない」と言いながらも、やはり ...

瀬尾まいこ

「幸福な食卓」瀬尾まいこ

瀬尾さんは本当に才能があると思う。   一見軽やかな奥に存在している文学的テーマ 表面的にはさらっとしていて、楽しく、すらすら読めてしまう。文章も内容も分かりやすい。 でも、「なるほど、なるほど」「へ ...

本多孝好

「真夜中の五分前」本多孝好

1年半ぶりの新刊というが、本当に本多さんは書く量が少ない。 多分、働きながら書いている人なのだろうな。 出せばかなり売れるだろうし、ということは依頼も多いだろうけれど、それでもこのペースを守っていると ...

小川洋子

小川洋子「博士の愛した数式」

基本的に単行本は嫌いなので、「文庫本が出たら買おう」と思い、図書館で予約して読んだ。 でも、数ページ読んで後悔した。 「あー、待ってないで買えば良かった!」と。数ページで分かるぐらい、久々に出会えた、 ...

よしもとばなな

よしもとばなな「王国」

2005/2/14    

「王国1」「王国2」と続けて読んだ。   思想を語るように 最近のばななさんは、とぎすまされてきた感じ。 無駄なものをどんどんそぎ落として、本当に伝えたいことだけストレートに書いているなっていう感じが ...

小川洋子

小川洋子「薬指の標本」「冷めない紅茶」「完璧な病室」

小川洋子さんの作品を年末から一月初めにかけて3冊読み直した。 「薬指の標本」「冷めない紅茶」「完璧な病室」初期の頃の作品。 きっかけは「薬指の標本」がフランス映画になると聞いたこと。   自分にとって ...

吉田修一

吉田修一「パレード」

2005/2/13    ,

吉田修一「パレード」を読んだ。 今まで、芥川賞を獲った「パーク・ライフ」しか読んだことがなかったので、これが二作目。   吉田修一にはまる 「パーク・ライフ」を読んだときは、「なんでこれが芥川賞なんだ ...

その他 エンタメ

片山恭一「世界の中心で、愛をさけぶ」

ここまで話題になった本なら読んでおいても良いのではと思い、図書館で予約してみた。そして数ヶ月かけてようやく手元に届いた。   という経緯があるため、片山さんの作品では「空のレンズ」の方が先に順番が回っ ...

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